過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

過食嘔吐は薬では止められない

女性 会社員 24歳 O型 東京都

初めての嘔吐は、映画の影響でした。
その映画では、モデルさんがスタイルキープの為にトイレで食べたものを吐くシーンがありました。
当時大学生で、綺麗になりたいという願望が強かった私は、それから吐けば良いんだ。
やってみよう。
という軽い気持ちで、食べた後に吐いてみました。
すると、意外と簡単に吐けてしまう事に気付きました。

それから、私の摂食障害は始まりました。
摂食障害になってから、体重は8kgほど落ち、理想の体重になりした。
それと同時に、食べたものをそのまま胃の中に入れておく恐怖感、体重が増える恐怖が24時間頭から離れなくなりました。

過食が1.5年ほど続きましたが、ある外資系の会社に入社が決まり、国外に移動し、一人暮らしを始めました。
始めた当初は、環境の変化と、やりたかった仕事に就けた事に心が満たされ、自分が摂食障害なのもしばらく忘れていました。
ですが、半年ほどたって、仕事にもなれ、日々の生活にストレスを感じ始めたころ、自然とまた過食嘔吐が始まりました。
仕事で遅く帰ってきても、過食嘔吐のせいで十分な睡眠が取れませんでした。

そのうち、嘔吐の回数も増え、不眠症に悩まされるようになりました。
不眠症から、今度は突然泣き出すようになりました。
気付くと、自分ではどうしようも無いくらい気分が沈み、自殺願望もありました。

このままでは、本当に死んでしまうと思い、思い切って一時帰国して精神科に行きました。
診断結果は鬱病でした。
鬱病との戦いは、とても辛いものでしたが、薬を吐くわけにはいかないと思い、吐けずにいたら、自然と過食嘔吐が止まりました。

ですが、鬱病から回復し、またやりたかった仕事に、今度は日本で就くことができましたが、完璧でありたいというストレスと、自分への焦燥感から、また今過食嘔吐が始まりました。

過食嘔吐が止まる期間に、何度も自分はもう治ったんだと思ったのですが、実はそうでは無い。
鬱病は薬で止める事はできるけど、本当に怖いのは摂食障害だと思いました。

きっかけは、本当に些細な事でしたが、それから3年以上も、摂食障害に悩む事になってしまいました。
本当に怖い病気です。