過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

好きなものを奪われる摂食障害

女性 会社員 29歳 O型 東京都
過食が始まったのは19歳だったかな。
それまで拒食症だったけど、大学に入って、食べることが怖くなくなって、どんどん食べるようになった。
その頃はいくら食べても標準体重以下で、まだ痩せていたから嘔吐はなく、拒食症のときには怖くて食べられなかった菓子パンやご飯、パスタ等を食べるようになった。
彼氏と別れたこともあって、大学に行かなくなり、家にこもって過食をすることが増えた。
21歳位のときには完全に大学に行かなくなって、3年まで通った大学を中退して、ずっとやっていたバレエも行かなくなり、ひたすら家にこもって過食。
気づいたら60kgを超えていて、食べたいけど痩せたいから嘔吐するようになって、下剤も使うようになった。
それからは、何か新しく仕事を始めると最初の2か月位は症状が出ないけど、症状が出ると止められなくなって、仕事に行けなくなり、仕事を止めて、家にこもって過食の日々を数ヶ月過ごし、また新たに仕事を始めて、擬似停止をして、再発して・・・の繰り返し。
バレエをまたやり始めて、発表会があるときには先生に止められるほど痩せたけど、発表会が終わると同時に過食を始めて、またバレエにも行かなくなる。
海外に行ったときも同じ、数ヶ月症状が出ない時期を過ごして、やっぱり再発して。
初めて過食を始めたころに比べると、その量は今では70倍程。
完治しなければいつでも再発して、症状は重くなるばかり。
前歯にも虫歯ができて、顔はむくんでいるし、肌荒れもひどい。
下剤を使いすぎだからか、痔にもなっているが、それでも下剤を使わずにはいられない。
この病気のために、大学を辞めて、大好きだったバレエをやめて、いくつも仕事をやめて、何人か彼氏とも別れて、友達の誘いを何度もドタキャンしてきた。
莫大なお金や時間を食べることや治療に費やしてきた。
もっと人間らしい生活がしたい。
笑顔で楽しんで食事がしたい。
だから今できることをして、完治したい。