過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

25年間の過食嘔吐

女性 自由業 45歳 AB型 埼玉県
私の過食症状歴は、もしかしたらこのサイトで最年長で最大なのかもしれません。現在私は45歳です。
始まりは、遠い昔で詳しく覚えていませんが、25年ぐらい前(20歳ぐらいの時)になります。
大学受験に成功し、高校時代に我慢していた色々なものが、楽しい大学生活と共に一気に溢れ出して、食欲の勢いもついた。
そのまま太っていく自分の醜さに耐えられず、ある時「吐けた」経験から、「食べても吐けば太らない」ことを覚えてしまったからだと思います。
その後は、外食はもちろん、スーパーやコンビニに寄っては好きなものや、その時食べたいと思ったすべてを買い込んで、自宅で隠れて食べては吐く、を繰り返していました。
コンビニでお弁当を買うことを覚えてからは、お菓子やお惣菜ではなく、お弁当を食べまくる日々もありました。
家族と同居していたので、帰宅が夜遅くになる時は、必ずお弁当を買って帰宅し、冷めないうちにと一気に詰め込んでトイレに流す、とても無駄な恥ずかしいことを繰り返していました。
その当時も隠していることに罪悪感を感じ、また両親、特に母親に隠れて繰り返して食べ吐きしていることを、とても申し訳なく思いつつも、頭に食べ物が浮かんで来ると買い込んで食べる衝動をおさえられませんでした。
そんな生活を数年続けた後、仕事の関係で一人暮らしを始めるようになり、時間もお金も自分の自由になり、まずます症状の頻度は増えて、毎日の食料品の買い物の際に、「過食嘔吐」のためのお菓子やパン、お惣菜などを買い続けるようになってしまいました。今思うと莫大なお金と時間を費やしていたと思います。
また、35、6歳ごろには幸運にも海外留学をすることになりましたが、一人での外国での生活は、不幸にも「過食嘔吐」については続けやすい環境が整ってしまいました。
また、日本では食べないようなものも色々あり、買い込みや外食には事欠くことはありませんでした。
でも、いつもこのように「過食費」がかかるので、必然的にそれ以外の生活費を抑えようと、いつも「ケチ」な自分がいて、恥ずかしく感じていました。それでもやめられなかった。
帰国後は再び家族との同居生活になり、一時症状が落ち着いていました。
今思うと疑似経験でした。
しかし、38歳ごろに一人で生活をするようになり、再び前を同じ過食嘔吐が始りました。
が、39歳ごろ引っ越しを機に「もうやめよう」と決めて再び症状が消えていた時期がありました。でも、やはりこれも疑似経験。
症状が消えていても「食べたい」気持ちはずっと続き、そのときの自分は「我慢」していたんだと思います。
そして、それはストレスになっていたのかもしれません。
ある時少し食べ過ぎてしまったら「また吐けばいいや」と吐きだしてしまい、再び症状を繰り返す毎日に戻ってしまいました。
こうして、何度も疑似経験をしては、再発しています。
とにかく、過食と嘔吐を繰り返す生活は他の事ができなくなり、「食べること」だけでその日が終わってしまいます。
もっと他にできること、楽しいこと、やるべきことがたくさんあるはずで、その方が素敵な生活に決まっています。
自分の人生を無駄にしてしまいそうなので、もう過食嘔吐の生活とは縁を切りたいです。
今、思いつくだけの「過食嘔吐」の不幸を私なりに列挙してみます。
①食べ物を無駄にする
②隠れて行うので、必ず周りに嘘をつくことになる
③社会的、道徳的に人のすることではない
④お金を浪費するので、ほかで節約しようとして、他人にケチになる
⑤吐けない環境で食べるのが怖いので、外食を楽しめない
⑥こんな子供であることは親不孝になる
⑦多大なお金とともに時間も無駄にする
⑧自分の肉体と精神がボロボロになり、健康が遠ざかり、いろいろな病気を抱え、結局自分が辛くなるし、そんな病気を抱えた子供であることが両親に申し訳ない
⑨普通に食事を楽しめないので誰かと食事をしていても話が頭に入らないし、吐くことが見つかることが怖いので人と食事を避けるようになり、人づきあいが悪くなり良好な人間関係が築けない。
思いつくままにつづったので番号の順序に脈絡はありませんが、少し考えただけでもこれだけのデメリットがあげられます。
実際はもっともっとあると思います。だから、早く治して、立ち直って、健康な自分になりたいです。