過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

おそろしいほどの罪悪感とともに

女性 会社員 34歳 O型 福井県
出産するまでは,2,3ヶ月に1,2回ほど夫の帰りが遅い日に過食嘔吐をしていた。その時は普段がんばっている「自分へのご褒美」ぐらいのつもりでやっていた。
出産直後からその回数は1週間に1回に増えていった。
食事の指導が厳しい産院で出産し,普段はいろいろなものを我慢して食事を摂取していた。肉,お菓子,揚げ物などはほとんど口にしていなかった。
我慢しているせいか,突然の過食要求が起こり,「母乳によくないものを食べたからすぐに吐かないと・・・。」といういいわけをして,トイレに駆け込んでいた。
食事を制限していたため,どんどん痩せた。そして今度はそのスタイルをキープしたいと思うようになった。
突然出てくる食欲を我慢できず,子どもが寝ている隙を狙って嘔吐するようになった。母乳をあげながら過食し,寝付いたらすぐに嘔吐しに行く。こどもが寝付かないとイライラし,さらに過食が続く。
嘔吐中に起きてしまったときには,泣いていてもそのまま。トイレで「ごめんね」と思いながら,恐ろしい罪悪感の中で嘔吐していた。
母乳をやめて,少しずつ体重が増えてくると,食をさらに制限していた。
その反動で一回の過食の量が増えた。
嘔吐しない日は,お昼に何を食べようか,おやつは何にしようか,何をどのタイミングで食べるか,そればかり考えていた。
妊娠,出産で家にいる時間が長くなり,ストレスも増え,私の過食嘔吐はひどくなった。