過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

女性 会社員 27歳 A型 兵庫県
過食嘔吐の発症のきっかけは、好きな人に「もっと痩せて」と言われたこと。
だが、もちろんそれはきっかけであり、それまでに要因はたくさんあった。
幼い頃からスマートでかわいい兄と比べぽっちゃりしていた私は、家族からデブと言われていました。
家族も苦しめてやろうと思って言っているのではありませんが、デブ、ノロマ、クズといったことばを投げ掛けられて自尊心が育つわけはなく。。
「私が太っているから、かわいくないから言われるんだ」と自分を責めていました。
しかも矛盾しているようですが、食事はどんなにお腹いっぱいでも残すことを許してもらえず、毎食苦しい思いをして食べていました。
目の前に食べ物があると、全て食べなければならないという意識を持ったのはこの頃でした。
一方で、ずっとスポーツをしていたため、苦しいくらい食べていても標準体重を超えることはありませんでした。(兄は痩せており並ぶとぽっちゃりに見えましたが)
太り始めたのは高校受験で部活動をやめてからです。
思春期で痩せたい願望があって、その時にクラブの友達に、太りたくなければ吐けばいいんだよと聞きました。その時は軽蔑していましたが。。
時は経ち大学生になった私は、好きな人に「もっと痩せて」と言われ「吐けばいい」ということばを思い出しました。初めは食べすぎたときにだけ週１回程度。吐いた後、罪悪感と同時に、太らなくてすむと安心感を覚えました。
その後、吐くのが毎日になりました。当時は食べてすぐに胃の内容物全て出していたので、いつもお腹がすいていました。食べ物のことばかり考えるようになり、過食するようになりました。
そうして過食嘔吐の回数、量が増えていきました。
過食費がかかるとわかっていながら、過食せずにはいられません。
お腹が空いているときには過食費を抑えようとスーパーで買いますが、一度過食が始まるとお金のことはどうでも良くなり、できるだけ人に会いたくないので出前を頼んでしまいます。ピザＬサイズを３枚頼むこともありました。
食べるものがなくなると家中の食べ物を探して、食べやすく高カロリーなものを中心に手当たり次第食べていました。
食べた後は苦しくて、でも吐くのもストレスで自己嫌悪の毎日。
１０年間で、回数も量も確実に増えていることを実感しています。
回数:週１回から毎日⇒７倍
量:普通から過食⇒１０倍
回数と量で７０倍
費用:夕食代４００円から夕食代４００円＋自己購入１５００円＝１９００円⇒約５倍