過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

つわりがきっかけで過食から過食嘔吐へ

妊娠、出産と過食
女性 主婦 29歳 A型 兵庫県
こんにちは。
掲示板やブログでみなさんの体験談を読ませていただくことで、自分をだんだんと客観的に見ることができるようになってきています。
私は妊娠中のつわりがきっかけで、嘔吐を覚えました。
もともとは吐かない過食症でしたがひどかった大学時代に比べれば卒業してからは症状は落ち着いていました。
私の通っていた産院は食事・運動が厳しく体重増加で注意されました。
ある日不安がピークに達し、検診の後帰り道でものすごい過食をしてしまいました。
我に返って思ったことは「吐かなきゃ」。
近くにあった家電量販店のトイレで必死に吐きました。
それからだんだんと過食嘔吐が日常化していきました。
「妊娠しているのに過食嘔吐してお腹の赤ちゃんに大丈夫だろうか」ととても怖かったのですが、順調に経過し、それの安心が過食嘔吐をエスカレートさせることにもなりました。
毎日ものすごくイライラして、今から振り返るとささいなことですぐ怒るようになっていました。
それから陣痛が来るまで、週に3~4回、多いときはほぼ毎日の過食嘔吐が続きましたが、幸運なことに、赤ちゃんは本当に健康な体で生まれてきてくれました。
産後3週間は一時的に症状がストップしていました。
「もう赤ちゃんがいるんだし、過食嘔吐はやめよう。出産前のストレスも無くなったわけだし、これからは過食嘔吐は自分でコントロールしていける」と思っていました。
しかし、大きなストレスがかかった日に「1度だけ」と思って過食嘔吐をしたときから再発。
実家から家に帰ってきてからは、妊娠中よりひどくなっていました。
まだ生後1ヶ月そこそこの赤ちゃんを車に乗せ、コンビニをめぐって運転しながら食べて、家に帰って残りを食べ、トイレで吐きました。
赤ちゃんが泣いていても、吐いている最中は吐くのが優先でした。
小さいからまだ分からないだろう、と、赤ちゃんの前で大量のパンやお菓子を貪り食べていた私。
赤ちゃんはまだ私が何をしているのかは分からなかったと思いますが、私の不安や焦りなどの感情は、敏感に感じ取っていたのではないかと思います。
こどもがもう一人欲しかった私は「これで子どもが2人いたら、過食嘔吐も難しいなぁ、どうやって過食嘔吐しよう・・・」と、今考えたら恐ろしいことを思っていました。
どんどん過食嘔吐の症状がエスカレートし、ある日吐いているときに、ほとほと自分が嫌になりました。
わらにもすがる思いでセンターにメールしました。
現在相談してから4日目ですが、過食嘔吐の症状はストップしています。
世代間連鎖という事実をリアルに突きつけられ、自分が今までやってきたことの恐ろしさと、安易な気持ちで過食嘔吐を続けていた自分の無自覚さに、深いショックを受けました。
これから育てていく子どもの為にも、「いつか」ではなく「いまここで」治すという強い意志を持って、治療に臨んでいきたいと思っています。