過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

本当の怖さって・・・

女性 学生 21歳 A型 埼玉県
摂食障害の症状が初めて出たのは、1年半くらい前でした。
その頃は、夜ご飯はコーヒーだけ…なんて日が続いていました。
その日、久しぶりにシチューを食べました。
それが許せなくなっちゃって、吐いてしまったのが始まりでした。
最初は、これが過食嘔吐につながるなんて思っていなかったな。
だんだん、食べ過ぎたときに吐くことが増えていきました。
そのうち、「どうせ吐くんだから、何食べても一緒、どれだけ食べても一緒」って思うようになりました。
過食嘔吐が週に何度かだった頃、一度顔中にぶわーって、湿疹みたいなのができたことがありました。
お母さんが心配して、皮膚科に連れて行ってくれました。
先生には、原因不明だけど、ストレスとかでできる人もいるよ、って言われました。
そのとき、吐いてるのが原因かなって一瞬思ったけど、認めたくなかったし、言えませんでした。
それからしばらくして、学校で健康診断がありました。
今までなんともなかった中性脂肪の値がいきなり増えていて、正常のギリギリの値になっていました。
体重は変わっていないのに。
わたしは、日頃から「ダイエットしたい、痩せたい」と言っていたので、お母さんは、わたしのために魚や野菜中心の、バランスのいい食事を作ってくれていました。
それなのに、隠れて食べるようになっていました。本当に申し訳なかったと思います。
わたしのためにいろいろ考えてくれていたのに、隠れて食べて、そのくせ、ごはんのときに食べるお米の量は減らしていました。
ご飯の前に過食嘔吐したこともたくさんあります。
でも、そのあとのご飯って全然おいしくない。
お母さんの作ってくれるご飯が、全然おいしく食べられなかったです。
過食嘔吐が酷くなったころ。
1日に食べて吐いてを繰り返す日が見られるようになりました。
吐いたあとって、目が真っ赤になって、顔がむくんで、ぜんぜんかわいくないなあって思いました。
頭がぼーっとするし、過食嘔吐した次の日はもうひたすら眠かったです。
立ちくらみも多くなって、何回も電車でしゃがみこんだりしていました。
朝起きるのが辛かった。気持ち悪い…って思いながら起きるの。
しばらくして、食欲不振で頭が重くて息苦しい日が何日か続きました。
そのときは、本当に何をしていても、やる気がおきず、ずっと眠っていたいと思っていました。
人と話すのがすごく面倒になりました。
面倒というか、思考が働かなくて、喋ろうとすると息苦しかったです。
そのうち、うつ病みたいになって、全てに悲観的になりました。
無理をしてまでみんなにいいこって思われたい自分がいやでいやでたまらなくなって、夜眠れなくなりました。
眠ろうとすると、また息苦しい。
お母さんにも、いっぱい心配をかけて、でもいらいらして当たって、そんな自分がいやだ、ってまた自分を責めて、無限ループでした。
泣かない日が1日もありませんでした。
具合も悪いし、もう、わたし病気なのかなって思いました。
でもね、そんなになっても、過食嘔吐のせいだと思っていなかったんです。
きっと身体のどこかが悪いんだって思ってたんです。
過食症の怖いところに気づけなかったことが、今思うと本当に怖いです。