過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

太っている自分には何の魅力もない

女性 学生 20歳 B型 秋田県
最初に食べ過ぎた瞬間、あぁ、とうとうこの時がきたんだって思って本当に絶望した。
私はダイエットからの拒食症、そこからの過食症移行だった。
最初はお米を食べるのも怖かった。
でも徐々に克服していって、世間一般の人ような量を食べられるようになった。
それからは意識的に甘いものを抑えたり、外食を控えたり、カロリーの高そうなものを食べたら次の日はストイックにセーブしていた。
そんな自分の有能感を感じたり、こんなに食べてても痩せ体型を維持できている自分が好きだった。
だけど突然爆発した。
家にあったお菓子を無心で食べつづけた。一気に、残しておくことができなかった。
食べ終わったらもうただただ絶望。
でもまだこれから意識すれば立て直せると思ってた。
だけど日を追うごとにエスカレート、どんどん自分が嫌いになった。
気持ちが常に不安定になって友達からのご飯の誘いも断ったり、早く切り上げて家でそそくさと過食。
お金もなくなるし汚い、苦しい、お腹も心地悪い、惨めでしかたない。
食べているときの幸福感がたまらなくてやめられなくなっていた。
常に食べ物のことしか頭になくなって、落ち着く暇がなかった。
辛くて苦しくてやめたいのに、やめられなくて。
目に見えて着いていく脂肪に怯えながら、ずっとずっと食べてた。
母親に打ち明けてた。
だけど電話でとげのある言葉を吐き続けたり、過食しているのを隠しながら電話してたり。
ただただ自分が情けなくて、消えたくなった。
なにより太ってる自分には何の魅力も感じないから。
このまま続いたら動けないくらい太ってしまう。
どんどんひきこもってしまう。
入る服もなくなって、きっとさらに人生に絶望してしまう。
やめたい。だけどまだまだ続けてしまう。
パニックになる頭を食べることで安定させるという負のループ。
この先いつまで戦っていくのかという不安が常に付き纏う。
食べ物のことを意識せずにしたいことをする。
そんな当たり前のことはずっと昔に置いてきてしまった。
早く自然な生活がしたい。
自分を好きになりたい。
でもそのためには、まだ痩せ願望が付き纏う。