過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

まさか6年後も過食しているなんて

女性 会社員 23歳 長野県
私が過食症の症状が出始めたのは、今から6年前の高校3年生の夏です。
厳しい部活や、大学受験へのプレッシャーなどのストレスからか、夕ご飯を食べてお腹がいっぱいになっても、食べることをとめられないことが多くなっていました。
もともと体型にコンプレックスもあったため、食べ過ぎた日は、かなり自己嫌悪に陥り、たまたまお風呂場で口に指を突っ込んでみたら、食べた物がおもしろいように出てきました。
これは良い方法を見つけたと思い、クセになっていきました。
その頃は週に一度くらいのペースでしたが、毎回何かリセットされるような気持ちになったので、私がやっていることは、普通のことではないと自覚しながらも、やらずにはいられなくなっていました。
もちろん、家族には秘密です。
その頃はまさか、6年後もまだやっているとは、全く思っておらず、いつかやめれる、本気でやめたいと思えば、ピタッとやめれる、と軽い気持ちでいました。
しかし、大学に進学し、一人暮らしを始めるともっとひどくなりました。
家族の目も気にしなくて思う存分吐けるということもあって、気のおもむくままに過食嘔吐の行動をしていました。
2日に一度くらいのペースになり、3ヶ月で、5キロくらい痩せました。
その頃は一人暮らしでの寂しさもあり、過食嘔吐をやっていないと、心のバランスがとれないと感じていました。
なので、やめたいとは思っていなくて、その行動がないと生活出来ない状態でした。
母が、仕送りで私の好きな食べ物をたくさん送ってくれたけど、その日のうちに食べ、吐きました。
お母さんごめん、と思いながらも、もうやめることは出来なかったです。
休日は、コンビニでパンやお菓子を買いこみ、家で食べ、吐き、また買いに行くといったように過ごしていました。
今思うと、20歳で一番楽しい時期で、貴重な大学生活だったのに。
けど、やめられなかったです。
しかし、私は、4年生に国家試験を受ける学部を専攻していたので、大学3年生のころ、このままじゃ試験に受からないと思い、やめなくちゃという気持ちが芽生え始めました。
そのころ、ここに出会ったのですが、治そうとするのをやめてしまいました。
体に大した不調も出てなかったし、お菓子やパンを思いっきり食べても痩せていられるという、状態をやめたくないという気持ちが残っていたのだと思います。
しかし、23歳、社会人一年目の現在。
過食嘔吐の症状は毎日になり、食べる量も、2~3倍になりました。
そして、とにかくやる気がでない。
精神的にもうつ状態。生活はぐちゃぐちゃ。部屋もぐちゃぐちゃ。
別に何かつらいってわけではないんです。
実家に戻って来たから寂しくはないはずだし、親とも兄弟とも仲がよく私のことを思ってくれてるのも伝わってくる。
なのに、この先の人生に希望が持てず、マイナスなことばかり考えています。
友達との約束も、過食嘔吐してしまうと、こんな私では会えない!って思って、嘘をついて断ってしまうことも少なくないです。
もう、絶対に治したい。
残りの20代、存分に楽しみたい。
小さな幸せでも、あぁ、幸せだなって感じられるようになりたい。
自分のありのままを目をそらさずに見つめて行こうと思います。