過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

恐ろしいサイクルへ

知らず知らずにこ悪化していくことが多いのが過食症・摂食障害の特徴です。

回数や量は変化が無かったとしても、体力の衰えから考えると、年々大変になっていませんか?

発症当時から今までを振り返るのも、病気を認識する上でとても大切でしょう。

(以下相談者の方の体験談です。)
*——* *——* *——* *——* *——* *——*
女性 25歳 東京都

こんなことは書きたくない気持ちもあります。
でも、やっぱりこの病気の怖さから目を背けていては治らないと思いました。

◆過食症発症時
夕飯を済ませたあと、何か物足りなくてそこにあったお菓子を食べ始めた。
気づくと一袋なくなっていた。あれ、なんでこんなに食べれちゃうの?と不思議に思ったのが始まり。
週に2~3回。

◆発症から約3か月後
職場での出来事から、空腹感とは関係なく甘いパンが無性に食べたくなる。
コントロールが効かない感じを実感。家族向けの袋入りのパンを一度に完食。
週に2~3回。

◆発症から約6か月後
太ったと言われたのを気にして、ダイエットを始める。
徹底的に食事制限をし、1ヶ月で体重が戻ったが・・・

◆発症から約7ヶ月後
異常な過食衝動発生。週に1度だけ食べていい日とした。
お腹いっぱいなのに食べたい衝動が止まらない。
この頃から自分が過食症だと自覚する。
体が苦しくなり、初めて嘔吐を経験。ほんの少しだけ。

◆発症から約8ヶ月後
週に1度の食べる日が、3度くらいになっていた。
寝ても覚めても食べ物のことだけ。

◆発症から約1年後
精神的におかしくなり、逃げるように仕事を辞め、無職になる。
今回だけ、今日だけ、と自発的に吐くことを許してしまう。
それにつれて普通に食事がとれなくなる。
食べないか、過食するかのどちらか。
<病院やカウンセリングを経て、週単位で止まったり再発したりを繰り返す。>

◆発症から約1年半、現在
過食再発。現在も普通の食事がとれない。
一度食べると止まらない。次の日も、その次の日も。
気づけば1週間毎日嘔吐。
ここを見つけて思いきって相談してみる。

相談で改めて、発症から今まで過食が明らかに悪化している現実に気付いた。
決して悲観するのではないが、このまま治るなんて簡単な病気じゃない。
本当に恐くて本当に深刻な問題を引き起こす病気。
自分が強く治したいと思わなきゃ治らない、恐ろしい病気。