過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

最初は簡単・・・そして20年

女性 会社員 43歳 東京都
最初はあまり深く考えていなかった。
友達が「指を突っ込めば簡単に吐けるよ。」と言うのを聞いて、半信半疑でやってみた。
苦しかった。
でもだんだん簡単にできるようになっていった。
嬉しい!食べても太らない!
どんどんどんどんスリムになってゆく。
昔の私はもういない。
スリムになって、きれいに化粧して、おしゃれして、昔の友達に会うたびびっくりされた。
楽しかった。
…あれから20年。
ほんの軽い気持ちで始めた過食嘔吐。
気づけば食べて吐くことしか考えていない。
頭の中は朝から晩まで食べ物のことばかり。
吐きやすいよう、お水をたくさん飲む。
お酒もたくさん飲む。とにかく水分、水分。
たまに、はっとなって、我慢しようとする自分がいる。
でも、大食いのレッテルを貼られた私には、止めることは許されない気がして、そんな言い訳をして過食嘔吐を繰り返す毎日。
何のために働いているのだろう?
過食嘔吐のためにいったいどれくらいのお金を使っているのだろう…。
毎日、ほぼ毎食。
普通食嘔吐も加わってさらにひどい状況。
一日中朝から晩まで、寝る時間も削って過食嘔吐を繰り返す日もあった。
底なし沼から抜け出そう。