見た目も心もボロボロ、孤独な人生になるかもしれない
女性 自由業 27歳 O型 愛知県
初めて嘔吐を試みたのは今から7年前・・・。
当時大学2年生だった。
「痩せたら。」
綺麗になれる、綺麗になったら周りも喜ぶ、
体型について他人からうるさく言われなくなる、
男性から本当に心から愛して貰える・・・
と思い、食べても吐き出せばいいんだと思いついた。
その時の記憶は鮮明に残っている。
昼食後、大学のトイレで、他の人にバレように緊張しながら、指を突っ込んだ。
苦しくて、涙が出て、これはいけない。とそう思う気持ちと・・・
これを続けたら痩せられるのなら。という気持ちと・・・
複雑だった。
それより以前(高校時代)、思春期で体の二次性徴を境に自分の体型が凄く気になり出した。
当時、私はある競技選手で、大きな大会でも優秀な成績を収め続けていた。
周囲の期待も大きく、「いつも自分がトップでいなくちゃ。」と大きなプレッシャーを抱えていた。
人に魅せる競技だったので、少しでも太るとコーチから指摘される。
毎日、練習で顔を合わせる度に「痩せなさいよ。努力してるの?」と問われた。
自分でも、食事量を考えたり、食べる時間を考えたりし始めたが、
体の二次性徴中に痩せるなんて、難しかった。
「バイトして、お金を貯めて、脂肪吸引をしよう。」
と雑誌の広告ページを見ながら思っていた。
大学に入ってからも、ポッチャリ型だった私はいつもいつも気にしていたが、
きっかけは大失恋。
バイト先で知り合ったバーのマスターから積極的にアプローチされ、
押しに負けてお付き合いが始まった。
関係を持つと、情が湧き、私の気持ちもどんどん高まっていった。
たった3か月後・・・。
一方的に振られた。
「君には将来があるから、僕と付き合ってちゃいけない。」とか何とか・・・
その無責任さと、一方的で身勝手な行動に憤りを感じるのに、
もう好きになってしまっていたから自分を責めるしか出来なかった。
その時に、初の嘔吐に試みてしまった。
当時は普通量の食事を嘔吐する状態が週に2回程。
痩せてきれいになって、見返したいという気持ちから始まったのだと思う。
少しずつ痩せてのが嬉しくて、この喜びは本当に大きかった。
だって体重計に乗るのがワクワクするんだもん。
好きな物を食べて太らずに過ごせるなんて、最高の武器を手に入れたような気持ちだった。
1年後、実はその彼は既婚者だったことをある知人から聞いた。
失恋の痛手を引きずっていたから、ショックは大きかった。
でも、憎んでも仕方ない・・・もう彼に見返そうと嘔吐するなんてやめよう。
って思った。
新しい彼氏ができ、優しくて私をありのまま包み込んでくれる愛に出会い、
嘔吐をしなくなった。
就職して、競技も引退。
環境も変わり、「太る事に対しての恐怖感」や「体型コンプレックス」はあったが、嘔吐したいという症状は出なかった。
ただ、職場の飲み会で大量のお酒を強要されるという機会が月2回ほどあり、
飲まないと上司の損ねる・・・吐かないと潰れる・・・
そして吐くこと(食事嘔吐ではない)が簡単に出来るようになってしまった。
更に1年後・・・
転職をし、ダンスの道へと歩み出した。
そこでは毎月体重測定日があり、かなり厳しい体重制限があった。
「ダンサー体重」に程遠い自分に、焦りを感じた。
もちろん、毎月の測定後、オーバーの人にはペナルティが課せられた。
「痩せなきゃ、痩せなきゃ、まずは痩せなきゃ認めてもらえない。」
そして夜ご飯の嘔吐。
始めは量は普通だったが、段々エスカレートした。
たくさん食べた方が、吐きやすかったから。
食べるのが好きだったというのもあり、
ダンスでのプレッシャーや人間関係のストレスで、夜ご飯だけでなく、
帰宅時にコンビニでお菓子やデザートを買い(毎日300円程度)、
家族が就寝していることを確認して一気に食べ、一気に吐いていた。
少しずつ痩せていくと同時に、周りから「痩せたね♪きれいになったね。」と言われ、快感を感じてしまった。
「悪い事をしているのはわかってるけど、もう少し痩せたら、ダンサー体重までたどり着いてから辞めればいい。」と安易に考えていた。
そのうちにお昼のお弁当(持参するご飯と缶詰など)も嘔吐。
夜の嘔吐も相変わらず毎日。
1日2回の嘔吐が日常化してしまった。
2年前からはフリーとなり、インストラクターとして活動しているが、
嘔吐の習慣からすでに抜け出せなくなったいた。
それどころか、過度な体重制限から解放され、また収入も安定してきたので、
夜の買い込む量は次第にどんどん増えていった。
気付いてみれば、過食嘔吐に使っている金額は毎日2500円に・・・。
毎日、毎日。
月に7~8万円。
普通に考えれば、このお金で服や旅行を楽しめると思うだろうに・・。
私の場合は、過食嘔吐をする事で精神状態が保てていた。
だから、頭ではわかっていても、止められなかった。
このまま現実から目を背けていたら、きっと1日3回、4回、5回と増え続けていくのは安易に予想できる。
既に今の私は7年間で量・頻度が40倍くらいになっているのだから。
そのままでは・・・
体調も崩し、仕事も遂行できなくなるかもしれない。
見た目もボロボロ、心もボロボロになって、
人前に出れずに孤独な人生になるかもしれない。
結婚や出産なんて、程遠い気がする。
だから、絶対に完治させたい!!
完治して、明るい未来を歩みたい。
笑って過ごしたい。
長文になってしまい、ごめんなさい。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。