過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

摂食障害の10年。そして働けなくなった。

女性 無職 25歳 岐阜県
ダイエットから始まった摂食障害。
中学3年生のときのダイエットをきっかけに拒食気味に。
ウォーキングや筋トレもしていたので、当時の自分は「運動でやせた」と思っていた。その頃から低血圧・ひどい冷え性で、保健室にたびたび通っていた。
体重:50kg→37kg
過食の始まりは高校三年生のとき。
人間関係と、受験のストレスだったと思う。
お腹がすいて、食べだしたらとまらなくて。
まさに四六時中、何をしてても食べ物が頭から離れなかった。
それでも人前では人並みにも食べることができなかった。
そのため、食事自体はそれほど増えなかったが、間食・食後の果物が増えていった。
体重:35kg→48kg
何とか受かった大学に入学し、一人暮らしを始める。
受験ストレスから開放され、新しい環境での生活、食生活も整えた。
・・・が、学校帰りにコンビニで買ったお菓子を一袋食べてしまうようになり、
当時も人前では小食で、一人になってから、お菓子やアイスを一つ、もう一つと食べ、その量は特にテスト前に一気に増えた。
体重:43kg→55kg
周りからも太ったことを指摘され、それでも食べる量が減らせなくて、当時も、癖になる、絶対やってはだめと知っていたはずの嘔吐をするようになる。
試験が終わり、長期休みに入ると過食も少し落ち着いたが、学校が始まると、また過食をするようになった。
生活リズムが乱れ、徐々に学校に行かなくなり、引きこもるようになった。
コンビニに通い、かごいっぱいにお弁当やお菓子を買っていた。
過食嘔吐をするようになって半年ほどの間に、お菓子・菓子パン2・3個からお弁当2.3人前+お菓子・菓子パン数個、と量が増えていき、一日一回、数百円から一日2,3回3~4千円になる。
その後、病院に通い投薬治療をしたり、カウンセリングを受けたり、入院治療もしたが、どれもちゃんと通い、最後まで治療に専念できなかったこともあり、一時軽減・停止しても、すぐに戻ってしまい、量も回数も増えていった。
大学を中退、その後3年ほどはアルバイトだが必死に働いた。
一日10時間働き、深夜帰ってきて過食嘔吐の毎日。毎日寝不足だった。
それでも若さゆえか、何とかやっていけてしまっていた。
だが、それも去年、派遣社員となり他の職場に移ったのをきっかけに、人間関係のストレスから過食嘔吐が悪化し、働けなくなった。
仕事を辞めても過食は減るどころか、増えています。
現在、毎日4~5回、5千円前後使っています。
過食によって失ったものは、お金と時間だけではありません。
人とのつながりも失いました。
心の余裕や、ゆとりも失いました。
未来・希望も・・・失ったと思いました。
でも、未来を思い描くこと、希望を持つことから始めようと思います。
長々と申し訳ありません。