過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

食べてもつらい、食べなくてもつらい

女性 学生 22歳 京都府
私はもともと食べるのが大好きでした。
でも、今思えば6年ほど前から、私にとって食べることは
喜びではなく、なぜか体が勝手に動いて苦しくなるまで
食べ物を口につめこみ続けてました。
食べてる間は何も考えずにすむから、
特に責任やプレッシャーがあると、ますますコントロール
できずに逃避するような感じになっていきました。
食べたいと思うと、それを抑えるのはとても辛くて、
抑えている間はずっと食べ物のことばかり考えて、
食べるための言い訳をいろいろ考えて、
結局はいつも食べてしまいました。
母はそんな私を見ていて、私が食べてるのはお腹が
すいているからではなく、気持ちを紛らわせるために、
またコントロールできなくなって食べているという
ことにだんだん気づいてくる様子でした。
食べている私のことを、とても不安で寂しそうな目で
見るのです。
最初は、
「そんなに食べたら太るでしょ」
と止めようとしてくれたりしましたが、
そのうち、私自身も太るのが嫌でとても気にしていながら、
それでも食べてしまうということが母にも分かって
きてるのかも知れません。
母は何もいわずに悲しそうに見ているようになりました。
私は、そんな母の目線が辛くて、食べても全然おいしく
ありませんでした。
でもそんな母も、私の食生活すべてを理解していた
わけではありません。
私は母が知っている以上に食べてしまう日々でした。
外出している時は、歩いている途中や電車でも
食べてしまって、そんなだらしない姿を人目に
さらしているのは惨めでした。
でも我慢するのも辛いのです。
食べてもつらい、食べなくてもつらい、
私は板ばさみで逃げ場を失ったような思いで、
どうにも動けなくなりました。
普通にお腹がすいたときに、身体に必要な分だけの
ご飯をおいしく食べる、それはとても幸せなこと
だと思います。