過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

2週間に1回から 1日5回に増えた

女性 主婦 27歳 福岡県
健康的な体系ではあったのだろうけど、
小学4年生くらいから少しぽっちゃりしている自分の
体形がきらいだった。
5年生の時、痩せようと思い、成長期なのに夕飯を
抜くという行動にでた。
意思が強かったのと、家族がとめなかったのをいいことに
徹底して抜いた。
夕方以降にもらったお菓子類は全部翌朝食べた。
6年生の健康診断で、上がり坂だった身長がピタッと
とまっているのがわかった。
体重は4キロ減っていた。
今ほど児童の成長過程と何かの要因を結びつける
学校状況ではなかったから、保健の先生からも
特に言われることはなかった。
中学では先輩の「アイス食べても太らないよ」の一言
にひかれて、水泳部に入った。
たぶん中学時代は普通に食べていたけど、
運動もしていたし、特にダイエットを意識することは
なかったと思う。
高校生、大学生の時は、ああ太ってきた~と思えば食事
を減らして体重調節、を繰り返していたように思う。
大学の頃、妹が使っていた、脂肪を吸収してくれる
サプリメント?を使ってみた。
その頃から、今まで我慢していた甘いものとかを
積極的に食べるようになった。
もちろん量が多かったから太ったりしてたけど。
大学3年で大好きな彼氏ができた。
男性が苦手な私が初めて一緒にいて落ち着く、
と思えた人だった。
会うのは1週間に1回とか。
かわいくみせたくて、会う数日前からは食事抜いたり
して調節した。
我慢した分、会って家に帰ったあとはものすごく食べた。
嫌われたくなくて、やせてからしか会わないように
していた。
社会人になり、ストレスもよくたまり、
それを過食で発散してきた。
少しぽっちゃりしてきた。
幸せな顔して食べるねって嬉しそうに言ってくれたから、
彼といるときは彼に合わせた食事を普通にしていた。
アイスをおいしく食べていた時だったと思う、
「それ以上ふとったらひくよ」と言われた。
その言葉がずっと頭に残ってた。家に帰ってお菓子を
たくさん食べた。
ものすごい後悔が襲い、吐けばいいんじゃないか、、と
いう思いがわきあがって、吐いてみた。
苦しかったけど、安心している自分がいた。
過食でストレス発散、嘔吐で太るの回避、
のくせがついてきた。
当時はたぶん2週間に1回とか。
1年後くらいには、休みの日やその前の晩、
と週2くらいに増えた。
自分が嫌になって、環境が変われば変えれる、
と思い、彼が住んでいる地域に一人暮らしはじめた。
彼氏ともすれ違いがおきてきた。
何がきっかけか忘れたけど、一人暮らしして1ヶ月
くらいでまた過食嘔吐が始まった。
誰にも気兼ねすることない環境にさらに悪化して、
仕事が不規則だった為、次の日仕事にさしさわりない
時間帯であればいつでもしていた。
週に3回、1日に1~2回。
家庭や職場で嫌なことがあっても、その場では
考えないようにして、とりあえず自分のなかに
ためておいた。
いいこチャンを演じていたわけではないけど、
周りの和を乱したくない思いが強く、自己評価も
低かった。
自分でも気付かない、たまっていたモヤモヤは過食と
嘔吐で発散した。
過食嘔吐があるから、みんなの前では私らしくいれるんだ、
くらいに思っていた。
思い込もうとしていた。
でもそんな自分を苦しく思うときもあり、
誰かにすがりたくて助けてほしくて、
思い切って彼にうちあけた。
最初は心配してくれた。
でも結婚の話が出たときに
「健康な赤ちゃんがうまれないかもしれないし」と
軽く拒絶された時、すごく孤独を感じた。
いろんなすれ違いがおこり彼とは別れた。
全部が嫌になって、また新しく出発したいと思い、
職場も住所も変えた。
変わると思ったのに変わらなかった。
その後も仕事やめたり実家に戻ったり、
どんなに環境をかえようが少しのきっかけで再発した。
体力も落ち、疲れやすくなった。
でも時間があればいつでもした。
去年からはほぼ毎日。1~5回。
病院に行っても変わらなかった。
結婚しても変わらない。
一人の時間、過食嘔吐できる時間があれば、
しなければ損だ!くらいの勢いでしていた。
何度も泣きながら吐いてた。
こんな自分が嫌いでしかたなかった。
家族関係や、自分の性格とか過食嘔吐になった
いろんな要因はあるんだと思う。
でも結局は自分の意思が弱いだけなんだ、と責め続けた。
1度妊娠した。絶対やめる、やめれると思った。
流産した。過食嘔吐が原因だと思った。
絶対もうしないと誓った。
でも再発した。
どんなきっかけがあろうと、きっかけをつくろうと、
自分の意思だけでは治せない、でも病院でも治せない、
と悟ってきた。
約1週間前、「過食 流産」でネットを検索して
いたらここにたどり着いた。
あたたかい家庭を築きたい。普通に食事が食べれて、
旦那さんとまだ見ぬ子供たちと仲良く暮らしたい。