過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

「今日で最後・・・」の繰り返し

女性 学生 21歳 富山県
自分を過食症だってちゃんと認めたのはつい5日前、
相談のサイトをみたとき。
病気なんだって認めたことで、すごく心が楽になった。
高校生のとき、ダイエットをしようと思って一日の
摂取カロリーを気にし始めたのが一番のきっかけかな。
そしたらたったの1カロリーまでが気になって、
食べたくなくなった。
でも友達みたいに何も気にせずお菓子とか食べて楽しむのが
羨ましくって私もそういうふりをしてた。
だけど食べ物のことばかり考えてる自分が不憫っていつも
思ってた。
しばらくやせ続けて、みんなに褒められて嬉しかったけど、
一度思いっきり食べちゃって、それから食欲がとまらなくて
時間さえあれば食べるようになってしまった。
太るから朝だけ好きなだけ食べて、運動して、
後は何も食べないっていう日が続いた。
体重は変わらなかった。友達にも普通な食生活をしているよ
うに振舞った。
だんだんエスカレートしていって、朝の時間が早く
なっていった。
空腹で早く食べたいから朝方の起きる時間が5時、4時、
とどんどん早くなっていった。
しかも早ければ家族に見られなくてすむ。
最後には夜寝てから1時、2時、3時って三回くらい
夜中に起きて食べなきゃ気がすまなくなった。
たまに家族に見つかりそうになったら必死に隠れたり、
ちょっとお腹すいたから食べちゃった、
とか言ってごまかしたり。
自分が嫌いで嫌いでしかたなくなった。
こんな夜中に食べちゃう生活なんてしてる人
他にいないと思って何度もやめようとした。
でもうまく行かなくて、もう自分の意識とは関係なく
食べるようになった。
起き上がってから食べ始めるまでの記憶はだいたいなかった。
周りに食べ物のパッケージが散乱して我に帰り、
怖くなった。
夜中に誰かが起きていて話しかけられるとイライラ
しておかしくなりそうだった。
結局最終的にベッドに自分をくくりつけて、
夜中起きても過食はできなくなった。自分が獣に思えた。
それからはずっと起きている時間過食を続ける毎日と
1日300カロリーくらいの毎日を1ヶ月から
半年感覚でずっとつづけた。
もちろん太ったりやせたりでへとへとになった。
過食を続けてしまうときは、自分が嫌で嫌で、
はやく食制限のほうに切り替えようと必死だった。
制限しているときはストレスがたまって早く
食べたくて仕方がなかった。
今から一年ほど前、一回吐きかたを覚えたら、
もう制限しなくても太らないんだと思ってずっと
過食嘔吐に切り替わった。
食べ物を粗末にしてはいけない、と自己嫌悪はずっと続き、
やめようとするが長くて1週間くらいしかストップできない。
自分が自分でないくらい狂ったように食べる、
吐いて我に戻り、散らかった部屋を泣きたくなりながら
掃除をする、と同じことの繰り返し。
今日で最後、今日で最後、と自分に言い聞かせながら
結局やめられなかった。
一度きりの人生、自分の好きなことを頑張って
過ごしたい。
それなのにこの病気が続いたら他の人に
顔向けできないし、お金や時間だけでなく自信まで、
いろんなものを失ってしまう。
やっと振り返ることができた。
今までずっとただの悪い癖だと思ってたから、
ちゃんと向き合うようになってだいぶ進歩した自分を
褒めてあげたい。
今まで何回も嫌いって言った以上に好きだって言って
あげたい。