過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

吐けば太らないという勘違いから・・・

女性 公務員 34歳 岩手県
きっかけは高校生の頃、確か親戚の何気ない一言でした。
「お姉ちゃんに比べて太っているね」
小さい頃から身長が人一倍高くて、身長の事は言われても、
体重のことは言われたことがなくて、気にもしたことがありませんでした。
ダイエットしなくっちゃって、その時はそれほど深く考えてはいませんでした。
大学受験に失敗して、親に慰めてもらいたかったのに、
腫れ物に触れるような態度にショックを受けて、
初めて自分の存在が嫌になりました。
 その頃、初めて飲んだお酒の後、
気持ち悪くてトイレで戻した次の日、体重が減っていることに気づいて、
「吐けば太らないんだ」って勘違いを覚えてしまいました。
 それからは、お酒を飲む時につまみをたくさん食べても吐けば大丈夫なんだって、
飲んだら吐くことが癖になってしまいました。
 
 大学に行って付き合った彼氏が心を病んで精神科に通い、
私に暴力を振るうようになってからは、
自分の存在がますます嫌になって、お酒を飲まなくても、
過食をするようになりました。
案の定、体重は増加し10kgも増加。服のサイズは15号。
引きこもり、精神科への通院、睡眠薬の大量摂取。
彼氏も自殺未遂を図り、なんとか一命をとりとめました。
 なんとか就職してからは、仕事のストレスはあるものの、
水泳をしたりスキーをしたり、充実した日々に過食嘔吐は治ったと思っていました。
 就職3年目に妻子のある人と付き合ってから6年間、
自分の存在を認めて欲しくても、いつも隠れて付き合わなければいけなくて、
辛くて、過食嘔吐は悪化していきました。
 その後、結婚・出産し、しばらく過食嘔吐は治まっていましたが、
義両親との同居や育児休暇のストレスからまた過食嘔吐が始まってしまいました。
 ここを知って、今度こそ頑張って治したいと思っています。