過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

一人で治せるならとっくに止めている

女性 会社員 29歳 福岡県
思い返せば、高校生のころに始まっていたのかもしれません。
母親のダイエットに影響され、体はまだ成長段階にあるにもかかわらず、
健康食品(置き換えダイエット)でダイエットを始めました。
 若さで体重はあっという間に落ちました。
もっと落としたくて、3食のうち2食を・・
そのうち3食すべてを置き換えダイエットは加速していきました。
その頃、「好転反応」と呼ばれるものでアトピーになってしまいました。
毎日顔は真っ赤に腫れ上がり、かゆさで眠ることのできない日々が続き、
学校も休みがちに…。
それでも、このダイエット法をやめようとしませんでした。
一日の3食がカロリーが低いからといっては、お菓子を食べるようになり、
体重はダイエットをはじめる前より増えました。
母親に感化され、もっと痩せなくては!という思いが強くなるばかり。
それから、高校受験にも失敗し、浪人生活を一年の後、大学へ進学。
大学進学と同時に実家を離れ他県に。
親元を離れ、一人暮らしを始めたときの気持ちは今でも忘れません。
「自分」というものを始めて実感した瞬間でした。
大学入学後初めて彼氏が出来ました。
彼といることで「食」への関心も薄れました。
親元と離れ自立出来た喜びからかいろんな人と付き合いました。
(それなりに真剣に付き合ってたつもりですが・・。)
そんなことを続けていた大学3年生の頃。
当時付き合っていた彼は、私の体型について口うるさい彼でした。
そしてダイエットを決意し、少し痩せると彼はとても喜んでくれました。
彼と一緒の時も小食になりました。
しかし、一人家に帰ると食べたい衝動にかられるようになりました。
体重が増えてくると、焦りました。
そんな時、テレビで見た「過食症」の話。
軽い気持ちで手を突っ込んでみました。
これでリセット出来るなら・・との軽い気持ちから始まりました。
あれから9年。
やめられない日々がくるとは夢にも思っていませんでした。
テレビで見ても、自分はいつでもやめられると思っていたから。
過食嘔吐に日々の中には「愛情をうめるため」、「ストレス発散」など
自分なりに言い訳をしてきましたが、
ここに来て体の限界を感じるようになりました。
ここに来て、私は本当の怖さを知りました。
一人で治せるものだったら、とっくに止めることが出来ているはずです。
本当の怖さを知ることで、病気の回復につながるのだと感じました。
ここへきて、それを知ること、そして「文字にして書くこと・認識すること」でそれがわかってきたように思います。
そして、努力も必要なのだと。
 ここへ来ることが出来、みんなと出会えて本当に幸せです。
 みんなありがとう。