過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

人の思考を歪ませ、狂わせる(岐阜県21歳)

44790 過食症になって 2007/06/06 02:20
女性 学生 21歳 AB型 岐阜県
私が過食症になったのは、思い返してみれば中学校のときだと思います。
別に太っていたわけではありませんが、痩せたい、という思いが芽生え、それと同時に食べたいという思いにも苛まれるようになりました。
学校帰りにはわざわざ遠回りしてパン、お菓子を買っては歩きながら食べつくしました。
そういえばダイエットにいいという薬や食品にもこの頃から手を出し始めました。
もらったお小遣いがなくなると家のお金を抜き取りました。
実際にやったことはありませんが近所の家にお金を盗みに入ろうか・・・と考えたこともあります。
そして、そんなふうに自分の欲求を満たすために周りの人を思いやることができなくなる自分は、なんて傲慢で醜い人間なんだろうと思
われました。
私は人が生きていくうえで一番大切なことは「思いやり」であると今も昔も変わらずに思っているので、なおさら自分が信じられず、
情けなく、恐ろしくさえあります。
皆さんに出会い、この私の最低な行動が病気からきていると知ってもなお自分が許せないし、病気のせいにするなんて甘えているのではと考えてしまいます。
高校の時にはわりと食欲も痩身願望も治まっていた気がします。
でも波があって、ものすごく食べていた時もありました。
大学に入り一人暮らしを始めた頃は本当に寂しくて不安で、それが引き金になったのか過食が再発しました。2、3ヶ月で6kg太りました。
これ以降私は常に食べることと痩せることで頭がいっぱいです。
どんなにお腹いっぱいでもまだまだ食べたいという底なしの食欲と、食べたら太るという恐怖の板ばさみです。
嘔吐を始めたのは昨年9月。確実に実習によるストレスがきっかけでした。
吐くことは絶対に身体によくないことだとは分かっていたので、最初は食べ過ぎてしまった時に吐くという感じだったのですが、
案外簡単に吐けてしまい、聞くほど歯や肌がボロボロになるという実感がなかったため、別に吐いても大したことないじゃん、
と感じるようになり吐くことを前提に好きなものを食べるようになりました。
吐くことができない人と一緒の食事のときには、吸収阻害系のダイエット薬が欠かせませんでした。
過食嘔吐が始まり本格的に経済観念が狂ったのか、エステに通うようになりました。50万もかけてしまい、まだ返済中です。
その他のエステにも何度か行ったことがあるし、これまでに買った薬代も含めたら過食費は相当な額になります。
痩せることができたときは、自分は頑張ってダイエットをしている気でいましたが、今考えるとあれは拒食症に移行していただけでした。
異常なほど摂取エネルギーを抑え動きまくっていました。
本当に少しでも体重が増えることが恐怖だったのです。
痩せたい!と思うあまり健康や美容に関する知識は専門家も驚くほど身につけたので、これほどに意識は高く持っているのに、
食べまくる、吐いてしまう、という不摂生を繰り返す自分に自己嫌悪する毎日でした。
過食症は人の思考を歪ませ、狂わせる本当に恐ろしい病気です。