過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

痩せれば皆に好かれる・・・

44060 過食症になって 2007/04/27 11:44
女性 学生 26歳 O型 愛知県

小学生の時から痩せたくて痩せたくてしかたありませんでした。
私は幼稚園児のときから、いじめられっこというか、一人っ子で我儘に
育ったので友達が少なかった。
でも我儘という概念が無かったので、自分は我儘で、それで人に嫌わ
れるんだということがわからなかったのです。
それに気付いたのは中学一年生の時でした。テストでいい点を取って、
それを友達に笑顔で報告したら、翌日から無視されました。
私が悪いんだよ、と相談相手に言われて、私は目立たないように
目立たないように生きていこうと心に決めました。
性格はどんどん暗くなります。いじめは常習になり、それでも理由は
自分にあるから仕方ないと割り切っていました。
いじめられない子が羨ましかった、というか私以外の人が輝いて見
えました。人気のある子は皆かわいい子ばかりで、私もかわいくな
れば皆に好かれるかな、と思いました。かわいくなるには当時流
行り始めたモデル体型になるしかないと思ったのです。

私の従姉妹は私を嫌っていました。
彼女の親が私と彼女の成績を比較して彼女をなじるからです。
私は筋肉質でむちむちした体を従姉妹から馬鹿にされました。
彼女は会うたびに私を太っていると言ってからかいました。
彼女の母親も、あなたは太いから私の若い頃の服は着られない
わね、あんたのお母さんも太っていたからねぇ、と笑いました。
私はとても辛かった。
勉強では負けないのに、体型のことではいつも勝てません。
劣等感がつのりました。だって人は外見でまず判断する。
かわいいかかわいくないか、好きか嫌いか、友達になりたいか、
興味が湧かないのか。

私は痩せれば必ず皆に好かれる、注目される、尊敬されると思う
ようになってしまっていました。
大学の時、体育の授業の教授に痩せたいやつはカロリーメイト
を食べればいい。と云われました。
その先生はレスリング選手で、減量しなければならない時は
カロリーメイトのお世話になっていたそうです。
ちゃんとお通じも出て、栄養面もバランスがいいので確かに一時
の減量のためにそれは有効なのかもしれません。
でも普通はあの小さな1本に100キロカロリーも入ったあれを常
食にしようとは思いませんよね? 
私も嫌でした。だったら野菜や穀物を食べて綺麗になりたいと、
毎日運動を欠かさず、栄養バランスとカロリーをばっちり考えた
食事を摂るようにしていました。
それでも、私はいつも周りの人より輝きません。
周りの人がみんな美人で可愛く見えて、羨ましくて、私生きてる
価値無いなぁ、と思いました。痩せようと頑張っても効果は現れず
、両親や友人はそれ以上痩せてどうしたいんだ、と白い目で見ま
す。ランチを抜くと、友人は以後私を敵対視するようになりました。
大学生にもなって、どうして中学生のようなことをするんだろう、と
最初は憤りましたが、それでも悪いのは私なんだから、と諦めます
。そうやって食事制限を何年も続けたある日、ようやく私にも彼氏
ができました。とてもとても嬉しかったです。
自分が好きになった人に初めて受け入れられた喜びでいっぱいでした。

彼は深夜のコンビニバイトをしていました。彼は独り暮らしなので、
夜中にご飯を食べます。
初めて彼の家に泊まりに行ったとき、私は初めて深夜にチョコレートを
食べました。これが、今思うと過食のきっかけです。
深夜に食べても、翌日夕方まで何も食べない彼氏の食生活では
私は殆ど太りませんでした。だから食べてもいいんだ、と思ってしまった。
それは、長年食事制限ダイエットをしてきた私にとっては重大な出来
事でした。。私はホールケーキを買って彼の家に行き、深夜二人で
それをたいらげたりしました。お菓子を食べて太らなかった、
いまでもこの事実になぜだろうと首を傾げます。家にいてもお菓子を
食べるようになり、さすがにこれはまずいだろうと焦り始めた時、
祖母が私においしいお菓子を買ってきました。かりんとう一袋。
それをあっというまに平らげた時、あぁ、私はお菓子を食べる習慣が
染み付いてしまったんだ、と痛感しました。
焦りでトイレに行きます。以前大学教授が言ったように、
減量に失敗しそうな時は大量に食べてはくのが一番だ。
そのセリフが頭の中を駆け巡っていました。
吐かなきゃ。吐かなきゃ。
太ったら彼氏に嫌われる。また太い自分に戻りたくない。

そうして、今の過食嘔吐が身についたのでした。
食べて、吐く。これでスリムな体、人から好かれる体が手に入ります。
私はどんどんやせていきました。
毎食吐くのですから、どんどん体重は落ちます。会社に入社し、
独り暮らしを始めてから過食嘔吐はさらに激しくなりました。
会社の仕事が辛かったのもあります。
誰にも見られず大好きなものを食べまくることができるのが嬉し
かったのもあります。でも気がつけば、明け方まで食べ吐きを繰
り返している自分がいました。夜中にコンビニに行き、食べ、吐き、
会社に行く時間が来ます。吐いたのでお腹は空き、会社で朝食を
食べます。始業時間前にトイレでそれを吐きます、ランチも同じこと
です。帰りは23時を回ることが多かったので、独りでご飯を食べ
る時はカップラーメンにお菓子を買い込んで、苦しくなるまで吐
きます。とてもつらかった。会社を辞めました。
私、家族の愛情が欲しい、と思って会社を辞めて実家に戻りました。

でも、祖母は歓迎してくれませんでした。
私が帰れば一番に喜んでくれると思っていた祖母は、なぜ会社を
辞めたのか、年金や税金は誰が払うのか。
お金の支払いのことばかり、朝早く私の部屋にやってきては枕元で
話し出します。今日はハローワークへは行かないの、とか新しい
仕事を早く見つけなさい、とかいっそのこと結婚しなさい、とか。
私はそんな祖母を大嫌いになりました。めちゃくちゃにしたくなったこ
ともたびたびです。だから私はあまり家に居ないようにしようと思い
ました。私がいると、祖母の居場所もなくなるし、家族の喧嘩も
増えるだろうと思ったのです。バイトをはじめ、朝から終電の時間
まで働きました。それを祖母は気に入らなず、バイトを辞めるよう
会うたびに言ってきました。もう本当に祖母が許せなかった。
祖母を困らせようと思いました。私は死ねば、祖母は困るだろうと思いました。

私は深夜、買い物に行き、夜中の3時まで食べ続き、吐きます。
朝は6時に起き、過食嘔吐。すぐにバイトに出かけます。
バイトでは夜の9時まで何も食べません。9時から飲んで、
終電に乗り、3時まで食べて……という生活。

もう治らないかな、と思いました。でもこのまま、食べて吐くだけの
人生は送りたくない。私は実家を離れ、誰も干渉することができ
ない土地に移りました。まだ過食は治りません。独りで寂しいです。
好きな人、会いたい人を思って泣きます。
でも、ここで病気を完治させて、いい顔になって再会したい。
私はダメな人間だけど、それはそれなりに立ち直ることができるので
はないかと思っています。ここで、先生方や皆さんに出会い、
心の病を治すことができると感じています。

早く立ち直って、大好きな人に会いに行きたいです。
長々と書いてしまいましたが、ここまで読んでくださったかた、
ありがとうございます。大好きです。