過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

怖い過食症

女性 学生 20歳 B型 神奈川県

どぅして過食症になったんだろう??
ここに来る前もここに来た後もすごく疑問なんだ。

だってみんなと比べたらすごく平和な暮らしをしてきたから。
すごく嫌な言い方でごめん。
みんなを見下してるとかじゃないの。他に上手い言葉が見つからなくて
…嫌な気分になったらごめんね。

私は一人っ子で子供好きのおかぁさんに可愛がられて育てられました。
おとぅさんも仕事で忙しかったけど休みの日は家族三人でプールに行
ったり公園に行ったり。
親戚とも交流があって中学校で部活に入る前までは年に3回、春休
みとか冬休みとかになると姫路の父方の祖父母の家と、奈良の母方
の伯母の家に行っていました。
祖父母にとって初孫の私はすごく可愛がってもらって多分祖父母
にとってすごく自慢の孫でした。
伯母の家には年の離れた従兄弟が3人いて「〇〇ちゃんは可愛いなぁ」
と彼らが学生の頃は良く遊んでくれました。
伯母も可愛がってくれて何でも自由にさせてくれた。
夏は冷房つけ放題。TV見放題。おいしぃものもいっぱい。お小遣いもくれた。
学校でも特に虐められるようなことはなかったしそれなりに友達もいた。

だけど高校3年の冬。過食症になった。食べるのが止められなくなった。
最初は部活も終わって受験も終わってほっとして暇でなぁんとなく食
べちゃってるんだろう、くらいにしか思わなかった。
でもだんだん食べる量が増えていって体重も増えていって…膨張して醜くなる自分が嫌だった。
友達に会いたくなくなった。でも一人じゃ寂しかった。
運動をしよう!!そしたらちょっとくらい食べても大丈夫!!!!
そう思ってDDR(ダンスダンスレウ゛ォリューション。みんな知ってるかな??
ちょっと前流行った?ゲームです)したり腹筋したりお散歩したり。
でも動いても動いても消費しきれないほどカロリーを摂っちゃうから結局ダメで…
そしてある日、『吐くこと』を覚えた。食べた分だけ出せばいい。実際太らなくなったし、むしろ痩せた。無敵の魔法に思えた。
でもそれが間違いだったんだ。どんどん食べ物に依存していった。

その理由はなんなんだろう。多分、寂しさ、なのだと思う。
これだけ愛されといて何が寂しいの!!って怒る人もいると思う。
そうなんだ。私はみんなに愛されてる。でもそれに気づけない。気づいてもすぐに忘れてしまう。
触れるものだけ側にあるものだけ目の前にあるものだけしか見れないから。
高3の冬。なぁんにもすることがなくてそれまでの高校生活を振り返った。
ずっと頑張った演劇部の活動。文化祭の実行委員でイベント係というののチーフもやった。体育祭でも実行委員もやったっけ。
いろんな活動を頑張った。私が頑張ることで喜んでくれる人がいてその顔を見るのが、すごいね!!おもしろいね!!って言ってくれるのが嬉しかったから。
でも、今私の手元には何にもない。って思った。
どんなに頑張ったって食べる時間も睡眠時間も削って頑張ったって結局何にも残らないじゃないか!!

私は今、一人ぼっちだ。そう、思った。そして不安になった。
頑張ることが無意味に思えた。時間の浪費だ、なんて考えた。
特に私の場合はやっていた活動がお芝居とか映像制作とかイラストを描いたりとか芸術方面の、言ってしまえば生きることと直接関係のないことだったから余計にそう思ったのかもしれない。
お芝居なんて公演が終わってしまったらおしまいだからね。
もちろんいろんな目に見えないものを自分や周りに残してくれるけど。
わたしはそれに気づけなかった。

私のやってることなんて、無意味だ。だけどもぅ他に選べる道なんてないよ。
学校でやるような数学とか理科とか好きじゃないし、ピアノとか楽器もできないし、これが私の強みです!!ってのがもぅ映像とかしかないんだよ。
でもそれを無意味としか思えない。じゃあそんな私の人生なんて、生きるなんて、無意味じゃないか。

そして気づいたら食べて、吐いて、また食べて。その繰り返しの毎日を送ってた。

でも、やっぱりそれは悲しいから。やっぱりそんな生活は嫌だから。治したいよ。
ちゃんと人の目をしっかり見て話せるようになりたい。
みんなは他人がまぶしいって感じたことはない?まぶしくてちゃんと見つめることができなくなったことはない?
わたしは良くあるよ。特に自分に後ろめたいことがあるとき。人に言えない秘密があるとき。
ちゃんと人の目を見て話したい。大事な人を、大切な人を、私を愛してくれる人を
しっかり見つめられるようになりたいよ。

長くなってごめんなさい。
そして最後まで読んでくれてありがとう。
自分の中の感情を文字にするっていいね。
1時間以上かかったけど、泣きながらだったけど改めて自分が何を考えていたのかわかったよ。
自分のことなのに、変だね。なまっちょろい理由かもしれないけど、これが私が過食症になった理由のひとつであることは変わりないと思う。