過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

過食症の治療(千葉県)

女性 会社員 24歳 A型 千葉県

19歳の頃、婦人科の掲示板に「体重増加でお悩みの方、ご相談下さい」って張り紙がしてあったのを見つけた。
確かまだ過食症で、吐くことが出来ずに体重がどんどん増加してた頃。
「これだ!」って思ったけれど、学生だった私は保険証が親の扶養家族用だったので、親に理由を言うしかなかった。
とりあえず、その日1食で食べたものを紙に書き出した。ざっと5、6人前。
母親にその紙を見せて婦人科の張り紙のことを告げたら、それで気が済むのならと保険証を渡してくれた。

婦人科でも、母親に告げた時のように1食に食べた物をリストにした紙切れを先生に見せた。
すると一言「ここでの治療は無理だね。」期待に満ちていた診察は1分で終わり、治療の代わりに
慈恵医大(千葉県・南柏)の精神内科への紹介状を手渡された。
過食が全く止まる気配がなかったので、翌日紹介された慈恵医大へさっそく出向いた。
待ち時間は驚くほど長かった。受付を済ましてから3時間以上待ったと思う。
やっとのことで名前が呼ばれ、今度こそと胸ときめかせ診察室へ。
が、先生、私の顔も大して見ず、話しもたいしてせず、電子カルテをピコピコ。そして「精神安定剤だしとくね。」って。
他にも話をしたのかもしれないけれど、記憶にあるのはこれだけ。説得力なし。

1週間後また診察を受けた。薬が効かないと告げると、じゃぁもうちょい強い薬を処方しとくからって。
私は、話を聞いてもらいたかった。
なんで過食になったか考えるきっかけを、ヒントを先生からアドバイスしてもらいたかった。
治療方針を説明してもらいたかった。

でも、最初の印象が良くなかったから聴く気も起きず、しばらくは効いてるのか効いてないのかよくわからない薬を飲み続け、薬をもらいに病院にも通ったけれど、過食は止まらなかったし、通う意味もわからなくなり、そのうち病院に行かなくなった。
その後は、この体験から病院に頼ることは考えなくなり、今に至ります。

※摂食障害の患者さんは良い治療を受けてもマイナスな受け取りをする傾向があります。
あくまで参加者の感想であり、センターの立場とは一切関係ありません。