過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

タグ : カウンセリング

地獄のような日々から 一刻も早く抜け出したい

女性 会社員 25歳 愛知県

私が過食嘔吐を初めて経験したのは、6月でした。

きっかけはコロナ禍の影響でテレワークが導入され、空いた時間で
始めたダイエットでした。
LINEで相談にのってくれる、パーソナルトレーナーに申込みをしました。
3万円も支払って。思えば、これが間違いだったのかもしれません。

トレーナーには食事内容、体重、身体の各部位のサイズ、運動内容を写真と一緒に毎日報告しました。
食事内容について、かなり詳細に指摘されました。
塩分が多い、脂質が多い、GI値だけじゃだめ、
ビタミンが摂取できていない、調理法を変えた方が効果的…
おかげでかなり詳しくなりましたが、報告が嫌になることも多々ありました。
今日はマイナスなことを指摘されないかな、そんなことばかり気にして一喜一憂する毎日でした。
勿論前向きに応援してくださったこともありましたが。

ある日、食べる頻度をかなり落としていたクッキーをひとつつまんだら止まらなくなり、詰め込んでしまいました。
後から襲ってくる強烈な罪悪感に耐えきれず、吐きたくて水を飲み、最終的に
アルコールを大量に摂取しました。

この時は月に1,2回このような衝動があっただけだったので、パーソナルは続けました。
しかし、頻度が2週間に1回、1週間に1回と、どんどん高くなっていきました。
これはまずい、と気づきパーソナルを辞めるも、自力でなんとかできるラインは
とうに超えていました。

かけたお金の分だけ頑張らなければ、と思っていたのでしょう。
パーソナルを辞めても、過食嘔吐は治らず、今は悪いと毎日衝動がきて過食嘔吐しています。

一番後悔したのは、家族に心配をかけ、金銭的に負担を強いたことです。
勿論太りたくないし、うまく吐けば太らないので、手放したい、と覚悟できていない自分もいます。
しかし、それ以上に抱えたストレスに耐えきれず、家族の前で号泣してしまったり、母の手作りの料理を吐いてしまったり、過食費用で金銭的に困窮した私の代わりに家賃やカード代を肩代わりしてくれたり…
大切でいつも味方でいてくれる家族に負担をかけた自分が今でも許せず、情けないです。

食事、というコミュニケーションとしても、日々の生活としても一番当たり前なことが共に楽しめない、心から安心できない苦しみがこんなにも大きいとは思っていませんでした。

食べて、詰め込んで、吐いて、泣いてまた食べて、を繰り返す地獄のような日々から一刻も早く抜け出したい、そして家族に恩を返し、また心から安心して
食卓を囲みたい、それが私の今の1番の願いです。