過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

娘が9歳の時、「普通に食べることができない病気」と打ち明けてしまった

女性 主婦 39歳 B型 東京都

私には10歳の娘がいます。

私が「普通に食べることができない病気」だと知っています。
娘が9歳の時、私が自分から打ち明けてしまったからです。

絶対にバレちゃいけない、そんなことはとんでもない、どんな恐ろしい影響を与えてしまうかわからない。
そう思ってずっと嘘やごまかしを駆使してひた隠しにしてきたのに、ある日突然自分から言ってしまいました。

身勝手、母親失格…。
あの時とうとう私は、子供を守るより自分の苦しさを優先してしまった。
たった9歳の娘にすがってしまったんです。

取り返しのつかないことをしてしまったと、あれからずっと思っています。
夜、布団の中でした。
娘は涙ぐんだ目で私の目をじっと見て、
「話してくれて嬉しい」
と言いました。
そんな言葉が返ってくるなんて、思ってもみなかった。

私の力になりたいという強い思いが、決意に満ちた真剣な表情から、はっきりと伝わってきました。

こんなに優しい子なのに。
こんなに愛してくれているのに。
この子の母親が、よりによって私みたいな駄目人間だなんて。
そう思ったけど、だからこそ早く治して、頼ってしまった分、不安がらせたり心配をかけてしまった分、度々我慢させてきてしまった分、娘に対して私が犯してしまったたくさんの罪の全部、それの百倍、千倍の幸せをあげたい。
心の底からそう思いました。何度も何度も思いました。
でも、治せなかった。

娘に嘘を重ねなければならないのが辛かった。
本当はどんどん悪化しているのに、もう治るなんて思えなくなってきているのに、だんだんよくなってるよ、もうママほとんど治ったよ、だから心配いらないからね、って、娘がきっと張り裂けそうな思いで必死に心配してくれるたびに。

センターに出会えたのは、神様がくださった、最初で最後で最大のチャンスかもしれないと思います。
絶対に治します。世代間連鎖なんて絶対に起こすわけにいかない。
間に合っていますように。
間に合いますように。
ママ、絶対に諦めないからね。
本当に本当に頑張るからね。

世代間連鎖。
ちゃんと知っていなければいけない知識だと思いました。
私が子供の頃からひどい少食で、でも甘いものは人の何倍も食べるガリガリの母。
大病を患って、奇跡的に生き延びられたのに、今でも脳に爆弾抱えてるのに、それでもアルコールをやめられない鬱病の妹。
今はわからないけど、以前食べ吐きしていたと、母から聞いている。

酒癖が悪く、暴力をやめられなかった父は、兄弟を二人と祖父といとこを自殺でなくしている。
私の摂食障害と結びつけて考えたことはなかったけれど、もしかしたら、世代間連鎖そのものなのかもしれない。
そう思いました。