過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

本当はもっと愛してあげたかった

女性 主婦 28歳 O型 広島県
本当に、恥ずかしいこと、母親失格としか言いようがありませんが、
私は、妊娠中も、過食嘔吐が止まりませんでした。
つわりのときは、全然食べられなかったので、過食ということはなかったのですが、あまりの気持ち悪さに、吐いたほうが楽だーって思って、無理やり吐いたりしていました。
つわりが終わり安定期に入ったら、妊婦特有の不安やイライラが襲ってきて、ほぼ毎日のように過食嘔吐。
体重管理もきちんとしなければいけない。
お腹の赤ちゃんのためにも、過食嘔吐はやめなければ。
・・・辛い毎日でした。
どんなに、頑張っても、やめられませんでした。
罪悪感や、不安がいつも心の中にありました。
夫にも当り散らし、実家にも何度もお世話になりました。
こんな私が、人間一人、まともに産み育てられるのか。
そればかり考えていました。
この子は私のようにだけは、してはいけない。
いけないのに、私がこんなでは、いずれこの子も壊れてしまうのではないのか。
世代間連鎖という言葉は知らなくても、そんな思いがありました。
せめて、と思い、名前を考えるときに、私ではなく、主人の名前から一字を使いました。
結局ひどい貧血を伴いながら、産む直前まで過食嘔吐は止められませんでした。
奇跡的に何のトラブルも無く、娘を産むことができたのですが、それは本当に奇跡。
娘の生命力がたまたま強かっただけ。
いつ何があってもおかしくなかった。
いま、娘の笑顔を見ていて、本当に怖くなるときがあります。
無事に生まれてきてくれて、本当にありがとう。
そんな気持ちです。
本当は、妊娠中から、娘のことをもっともっと愛してあげたかった。
人生ただ一度しかない、娘の妊娠中に、もっと慈しむ様な、幸せな気持ちを届けてあげたかった。
一緒にいられる短い期間の中で、一緒に笑って楽しい時間を過ごしたかった。
私のお腹の中で、どんな気持ちを受け取っていたのか。
そのことを思うと、いてもたってもいられなくなります。
ごめんね。本当にごめんね。
お母さんは、お母さんは、あなたが生まれてきてくれて、ほんとうに嬉しい。
あなたと家族の未来を守るために、お母さんは頑張るよ。