過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

タグ : 過食嘔吐

心の栄養をも奪う過食嘔吐

女性 主婦 24歳 A型 埼玉県
過食嘔吐を始めたのは15歳、高校1年生のとき。
中学の時先輩がトイレで吐いているのを見たのが直接の影響かな。
吐いてやせれるんだったらやろうって軽い気持ちで始めた。
それから約10年。
途中何度か止まったこともあったけど、結局完全にやめられることはできなかった。
その間に結婚、出産して環境はどんどん変わったけど、
結局過食嘔吐を続けている自分は周りから取り残されているようで
自分だけ全然進んでいない気がして、いつもいつも死にたいって思うようになっていた。
でも、福祉の大学に通って(現在4年生)心理学とかカウンセリングとか
勉強していくうちに自分の抱えている問題に気づき始めて
(それまでは過食嘔吐が習慣化してたからあまり問題視していなかった)、
変えたいって思うようになった。
問題は、過食の後の嘔吐。
身体の栄養はもちろんだけど心の栄養までどんどんなくなっていく。
嘔吐した後は、自分なんて生きてる資格がないとか、
もう消えてしまいたいとかマイナスの気持ちばかりが心にいっぱいになって
苦しくて押しつぶされそうで、心が泣いて心の中が大洪水になってた。
直接病院にいって受診した事は無いけど自分は鬱かも知れないって思った。
でも原因は過食嘔吐からくる心の病だったのかなぁって思う。
みんなに言いたいことは、過食は心までズタズタにしていくこと。
心が壊れると普通の思考回路が保てない。
だからいつも人生で間違った選択をしてさらに自分を苦しめていってしまう。
出口の見えない悪循環に陥ってしまうんだ。
このセンターに出会う前の私の心の中は、自分も信じられない、
そして他人も信じられない、だから誰にも頼れないってことでいっぱいだった。
過食してても一見普通生活しているように見えるけど、実際全然そんなこと無い。
生きること自体が辛くて苦しくなるんだ。
ほんとに怖い病気だよ。だからみんなで一緒に治していきたい。