過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

タグ : 吐きダコ

一時の快感が狂わせた7年間

女性 公務員 30歳 高知県
7年前、5年間付き合った彼氏と別れたことをきっかけに、仕事のストレスも相まって、夜中にお菓子を食べるようになりました。
食べている時は満腹感が得られるので気持ち良く、嫌なことが忘れられました。
その後、歯止めがきかなくなり、味もわからずパン(多い時で1斤や1袋)、米(3合)、ピザ(2枚)、ラーメン(インスタント3杯)、スナック菓子(2袋)、アイス(1箱)等々…とにかく何でも食べ、吐き続けました。
2日や3日、冷蔵庫や戸棚に食材を置いておくことがなくなり、買ってきたものはその日のうちに全て食べ、吐きました。
県外に旅行へ行き、職場や家族に買ってきたおみあげのお菓子すらも夜中にあけて全部食べました。
運転中も口寂しくて危険なのに食べながら運転しました。
唯一過食が出ない、誰かと一緒の食事でも、その後一人になった時、倍以上食べました。
吐く前は、胃が下腹部よりかなり膨れて突出し、破裂するかと思うくらい苦しくなって、見た目でわかる異様な体型を見ながら、トイレで吐きます。
初めの頃は、お腹を押して少しだけ吐いていましたが、そのうち左手を喉に突っ込み、胃の中にある食材が全て出るまで吐きました。
その回の過食で最初の方に食べた食材が口から出るまで吐き続けました。
食べている時の何も考えずにいれる『気持ち良さ』と、吐いた後の『爽快感』を覚えました。
トイレは何回も詰まらせ、業者にも来てもらいました。
吐けない時だけ下剤を飲んで、自分を落ち着けさせていたのに、いつのまにか毎日下剤を飲んで精神を安定させていました。
太りたくない、不安な気持ちを押さえたい…そんな気持ちでした。
下剤は次の日に影響が出るので、職場で何度もトイレを往復し、仕事に影響も出ました。
7年経った今、左手甲に吐きダコがくっきりあります。
こうして徐々に『異常』に慣れていきました。