過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

カテゴリ : 妊娠と出産

妊娠しても止まらない。

女性 主婦 35歳 B型 兵庫県
妊娠出産した時。
私はなかなか妊娠できない体質でした。
多嚢胞卵巣症候群というやつで、卵は大きく育たないものです。
医者は「原因はわかりません。もともとの体質です」と言った。
でも、私は結婚する前から私は子供ができないだろうという予感がしていた。
この病気が原因でホルモンバランスが崩れてしまっていたからだ。
それまでにも生理がちゃんときたことは一度もなかったし。
もし妊娠できたらそれは奇跡だと思った。
そんな私に奇跡が起こった。結婚4年目の不妊治療の末のことだった。
「妊娠しています」と医者に言われたとき
体をふわふわ浮くような信じられない気持ちだったことを覚えている。
ものすごく嬉しかった。この子のために絶対に治さなきゃと思った。
私は過食嘔吐を止めるために実は喫煙もしていたのだが(これもみんなに内緒にしていた)
子供にタバコの害を与えたくないという思いですんなりと禁煙することができた。
過食も今までの量よりは確実に減らしていた。
ただ妊娠中はほっといても体が太ってくる。
それなのに「太りすぎないように気をつけなさい」と医者に言われる。そのことが私のストレスになった。
体重を増やさない程度に食べて吐くといった微調整しながらも過食嘔吐行為は続いた。
私の過食嘔吐が原因でこの子を流産させてしまったらどうしよう・・・と毎日怯えていた。
いけないママに頼らずにしっかり自分の力で生まれてきて!と無理な願いをいつもお腹の子供に言い聞かせていた。
出産した時。大きな喜びだった。私がこの子を生んだということが信じられなかった。
ママになったんだからちゃんと育てていかなければ!と思った。
ところが、子供ができたことで大きな喜びを感じる反面、自分の時間がまったくないことで育児ノイローゼ気味になってしまった。
出産前の体重になかなか戻らないことも嫌だった。
また過食に走ってしまうようになった。
子供が3歳の現在、子供は繊細でちょっとしたことに怯える子になっている。
愛情の飢えからくるものかもしれない。私の性格を遺伝したのかもしれない。
とにかく私のせいだ、と自分を責め続けている。
3歳になると物心がついてくる。
私の小さいときの記憶も掘り下げれば3歳のときに起こった悲しいことは何となく憶えている。
とすれば、この先私の過食嘔吐が原因でこの子に与える影響は恐ろしいものになるだろう。
この子がまっすぐ成長していくには、本当に‘今’この病気と完全に決別しないといけないだと思う。
だらだら書いてしまったけれど、私が大好きなみんなに伝えたいことは、この病気が人生のいろんな節目に自然と治せるものではないということです。
私も治したいと思いながらもズルズルと過食嘔吐を治せなかった。
ここに出会えなければずっと一人で悩み続けたと思う。
自分のために子供のために後悔したくない。絶対に今度こそ止める!!