過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

カテゴリ : 過食症の怖さ

過食症は絶対に自分ひとりでは治せないと思った

女性 専門学校・大学生 20歳 埼玉県

私は中学3年生の時にストレスや過度なダイエットから拒食症となり、高校に入学して落ち着きましたが、高3になってから再び摂食障害の兆候が現れ、今度は過食症になってしまいました。
大学に入学してからは高校卒業前よりも時間もお金も自由になり、さらに悪化していきます。
しかし私が過食症であると気づいたのは、過食症がひどくなってから約2年半たったつい最近のことでした。
過食症であると自覚のないまま、毎日深夜になるとエンプティカロリーといわれる食べ物(スナック菓子や菓子パン、カップ麺など)を気持ちが悪くなるまでひたすら食べ続けていました。
実家暮らしですが、家族に過食している姿を見られたくがないために過食の時間帯が深夜で、朝も起きられず、午前中の大学の講義はほとんど行っていませんでした。
毎日昼間に起き、胃もたれや罪悪感を感じて夕方まで動く気力もない日もありました。
深夜、お風呂に入る前に過食してしまうとお風呂に入る気力もなくなり、化粧も落とさず寝る日もたくさんありました。
そんなぼろぼろの毎日でもサークル活動やバイトや遊びなど、外での活動はしっかり充実させていて家にいる時間はほとんどなく、私の行動をおかしいと自覚する隙はありませんでした。
朝も起きれないし、どんどん太っていくし、昼間は鬱状態になるし、良いことなんてひとつもないのに、気付いた時には完全に過食に依存していました。


私がなぜやっと自分の症状に気付いたのかというと、数ヶ月前にコロナウイルスの影響でいろいろな予定が無くなり、生活に余裕ができたからです。
緊急事態宣言中は学校もサークルもバイトも無くなり、ひたすら食べ続けていました。明け方寝て夕方に起床し、深夜に過食し、また明け方寝て、、という負のループ。今まで外で蓄積してきたストレスを全部発散するかのように体に悪い生活をしました。
しかし5月に入ると急にスイッチが入り、ダイエットを試みます。食生活に気を配り、運動もしっかりしていました。それでも1週間~10日に一回の過食は辞められませんでしたが、3ヶ月で6キロ痩せることができました。そしてレポートの提出期間に入り、今までの生活リズムが崩れると、以前のように毎日毎日過食するようになってしまいました。
そこで私はやっと自分は過食症であると気付きます。
何気なく見た摂食障害のサイトに書いてある状態とぴったり一致したからです。
約2年半自分1人で抱え込んでいたものを、初めて他人と共有しました。
過食症は絶対に自分ひとりでは治せません。
いくら自分を抑えこんだところでいつか爆発します。
誰かに知られることは本当に怖いことですが回復への近道であると感じました。
これからもセンターに頼りながら依存症という心の状態を和らげていきたいと思います。