過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

カテゴリ : 40代

20年経ってやっと気づいた

「いつか治る・・・」のはかない希望は、
何十年たてば現実を直視されてくれるのでしょう。

(以下相談者の方の体験談です)
*——* *——* *——* *——* *——* *——*
女性 主婦 44歳 O型 広島県

わたしが節食障害になったのは、大学時代に一人暮らしをはじめたころでした。
菓子パンやご飯、スイーツが思いきり好きなだけ食べられる一人暮らしの開放感から過食嘔吐がはじまりました。
その頃は、キレイでいたい、だけど食べたいという矛盾した願望をかなえようと、食べて吐くことで両方かなえられるという安易な発想が、気がつけば20数年、同じことを繰り返していたのです。

本当に20数年はあっという間です。
過食にいくら費やしてきたか、無駄にしてきた時間も正直、り知れません。

自分の意思がちょっとだけ弱いから、いつか自然に治るとか、家に一人でいるから過食してしまう、外に働きに出て忙しくしてればおさまるとか
本気で考えてました。

でも全然治らなくて・・・。
ちょっと忙しくなったり、イライラしたりするとすぐ過食嘔吐でまぎらわしていました。

正直、過食嘔吐がとても重大な心の病気で、食べ物依存症だっていうことは相談してはじめて知りました。

不必要な菓子パンやお菓子を大量に買い込み、車の中で食べながら家に戻り、獣のようにむさぼり喰って、1時間くらいしてすべて吐いてしまう。
とてもおぞましい自分の姿。

何よりも恐ろしいのは子供にも連鎖してしまうかもしれないということです。
こんな苦しい病気はわたしだけで十分です。
愛されるために生まれてきた子供を、本当にこころから愛して、生まれてきて本当によかったと思える人生にしてあげたい。

自分のため、子供のために真の完治をめざして病気と闘っていきたいです。
そして、自分が一生を終えるとき、生まれてきてよかったと思える人生にしたいです。