過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

理性さえも失ってしまう過食症の恐ろしさ

女性 会社員 26歳 O型 京都府

過食をするようになって、罪悪感と「だるさ」が身体を取り巻くようになった。
腹痛、頭痛、吐き気、倦怠感といった「苦痛」が、「自分はダメな人間である」ことを忘れないよう常につきまとっているようだった。

大学に上がり飲食のバイトをするようになるが、たくさんの食べ物が並んでいるのを見て目がくらくらした。
食べ物を見ると頭の後ろから「食べなくちゃ!食べなくちゃいけない!」という声がいつも聞こえてくるからだ。
やがてバレない程度に仕事先の食品を盗るようになった。
持ち帰ることもあったし、人目を盗んで仕事中にパクパクっと食べることもあった。
最初は料理中のものを味見する程度だったのに、いずれは商品でも盗るように。
ごみ箱に捨てられたものを取り出して食べることすらあった。
食べ過ぎてしまうことだけでも辛いのに、罪悪感に罪悪感を塗り重ねるような理性のないことをくり返した。

体のだるさも、食への異常な執着も、結果太ることも、みじめだった。
とにかく自分がみじめだった。