過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

どれだけ治療費にお金をかけてきたのだろう

女性 主婦 39歳 O型 群馬県

この病気はなかなか病院へは足を運びにくいものです。

私の場合は拒食症からうつ病にもなり精神科に行きました。
今思うと摂食障害として病院には行きにくい代わりに
鬱症状がみられたためそれを理由に病院に行ったと感じます。

先生は鬱症状については様子を聞いてくれましたが
拒食症についてはあまり触れていなかったと思います。

鬱が治っていげば拒食もよくなっていくでしょうと…

他にも精神科に行きましたが、30代くらいになれば摂食障害は治っていくようですよ。と気楽に言われ、あまり重大な事とは捉えていないようでした。

それを聞いた私は開き直りいつか治るんだと
明るい気持ちになっていた事を覚えています。

今思うと、皆30代で治るのではなく、この先生に話してもダメだと諦め病院に通わなくなっていったのだと思います。

いくつかの病院での投薬治療も効果はありませんでした。

精神科がダメなら他に手段はないかと摂食障害関連の本を読み、母親と遠方まで飛行機に乗り自助グループに参加したこともあります。

しかしそこの考えは親の問題が大きいとして、母親への責任転化をしていたように私には感じられました。

確かに家庭環境は大きいですが母親だけに焦点が向けられるのは、私の家庭環境の中では適合しないなと感じ、そこで心を閉ざしてしまった事を覚えています。

他にも催眠療法に何十万円もかけて通ったこともありましたが、途中からその先生のやる事に、疑問を感じ通わなくなりました。

数件のカウンセリングは、大学や病院の先生が実践している療法でしたが、それも過食衝動、過食嘔吐等その時の自分の病気の症状に向き合う療法ではありませんでした。

潜在意識、胎内時代、養育環境、対人関係を通した自分の内面に向き合う事が優先されました。

自分がどれだけ幼い頃傷ついていたのか、自分の性格によって対人関係を苦しくしやすいのか、そこからのストレスを軽減させる事が優先とする療法であったり…

どれも内面の変化や対人関係(コミュニケーションの好転)、心理学の勉強にはなりましたし、疑似停止、疑似軽減はありましたが、少し経つと過食衝動はやってくるので治る事はありませんでした。

今まで過食費以外にどれだけ治療費にかけてきたのだろうと考えます。

本当に難病なんだと改めて感じています。

こちらの相談センターでは摂食障害を経験、回復された方なので
本当に話がしやすい事と、過食衝動、嘔吐等について
直接介入して相談出来る事、必要な情報を提供頂けることが、今の自分の為になっていると感じています。

疑似軽減、疑似停止、防衛反応等理解したうえで
本当に回復出来るよう行動していきたいと思っています。

※摂食障害の患者さんは良い治療を受けてもマイナスな受け取りをする傾向があります。
あくまで参加者の感想であり、センターの立場とは一切関係ありません。