過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

精神的にも肉体的にもボロボロになっていく過食症

女性 会社員 27歳

大学でチアリーディング部に入部し、過度なダイエットを始めて、拒食症になりました。

母の作る料理はいらないと言い、作ってくれる弁当に入っていた揚げ物は衣をはぎ取って食べていました。置き換えのダイエットドリンクが主食になっていました。

その頃は食事をしている姿が恥ずかしく思えて、人前で食事をすることが出来ませんでした。
だから大学では食堂でみんなと食べられず、誰もいない教室を探したり、屋上の方の階段で1人で食事をとっていました。
4ヶ月で10キロ近く痩せ、下着も胸の骨が当たって痛くなりました。

体力も使うスポーツなので、身体はボロボロで、精神的にも肉体的にも、もう部活ができなくなってしまいました。

大学を中退し、専門学校へと進路変更をしました。

相変わらず食事は自分で内容を決めていましたが、体重は元に戻りました。
戻っただけなのに、太ったとすごく焦りました。

そして痩身エステに70万近くをかけ、また痩せていたころの体重へ戻しました。
高いサプリメントをたくさん飲みました。
高い化粧品も買いました。
太りたくないから、ご飯を食べずに食べたいお菓子を食べて空腹を紛らわせました。
時々どか食いをしていましたが、エステの力でなんとか体重はキープしていました。

痩せて彼氏もでき、一人暮らしを始めました。
地獄はここから始まりました。

今まで無理していた身体と心は、過食へ向かいました。
誰も見ていない部屋で、コンビニやスーパーで買った菓子パン・お菓子・アイスクリームをどか食いする日々が2年続きました。
理想で期待をいっぱいに始めた一人暮らしなのに、理想と現実のギャップに苦しみ、食のコントロールもできず、全然楽しめましんでした。
異様にブクブクと太る私をみて、親が心配し、一人暮らしを辞めさせようとしました。

それから2年で実家へ戻った今、
最悪の症状からは軽減したものの、家族の買ってきたお菓子を盗み食いしたり、
どか食いしたくてそわそわしたり、過食症は治りません。

過食症でなければ、大学生活はもっともっと楽しめて、友達もたくさんできたはずです。
一人暮らしだってもっともっと楽しめたはずです。

摂食障害は本当に怖いです。
私は頑固だし、意思は強い方だと思っています。
けれど、この過食症だけはどうにもなりません。はっきり言えます。
この相談で、もともと意志でなんとかなる病気ではない難病なのだと知りました。

摂食障害になって失ったものは多いです。
取り戻せるものがあるなら、取り戻したい。