過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

転がる石のように落ちていきました

女性 会社員 23歳 O型 静岡県

美味しいものを食べれば幸せになれる。

新商品を買うのはワクワクする。

ストレスが溜まるとそうやって自分を癒そうと思って、自分の気が済むまで食べました。

けど元々肥満体型だったのがコンプレックスで、
食べ過ぎたあとにはいつも後悔。
やっとダイエットして標準体重まで落としたのに、また少しずつ太ってきてしまいました。

だったら食べ終わったあとに吐いてしまえばいい。

吐いた後はしばらく気分が悪くなって食欲がなくなるのでちょうどいいし、
たまに辛くなったときだけそうやって対処すればいいと思ってたんです。

そのうち吐くという行為に抵抗がなくなり、
吐けば気にならないと食べる量がどんどん増えていきました。

吐く頻度が増えていくとモノを上手く出すのが困難になり、
沢山食べた後に吐き出せないと
「どうしようどうしよう」とパニックに陥りました。
なので食べるときは吐き出し易い食べ物を選んで食べてました。
やっと異常だと思い始めたのはこの頃。

一人きりでトイレで吐いて、
喉が詰まって苦しくて、
視界は霞むし手足は痺れるし、
涙と鼻水で顔はぐちゃぐちゃ。
こんな姿誰にも見せられないと思いました。

吐き終わるとスイッチが切れたように眠り、
ヘトヘトの身体で会社に向かう。
自分の身嗜みなんて気遣う余裕もなくなりました。

それはまさに、転がる石のように。

このままじゃまともに仕事も出来ずに収入も減るし、食費も増えるし、
自分で生活出来なくなってしまう。
目の前が真っ暗でした。

私はここが水際だと思いました。

これ以上は本当に本当に、落ちちゃいけない。落ちたくない。