過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

綱渡りの毎日

女性 会社員 28歳 B型 千葉県

中学2年で拒食症になった。最初はダイエットだった。
物心付いた時から太めな体型を嫌悪していたから、頑張って痩せたことで自信を持てた。

体重が30kgをきっても、食事制限と運動を止められなかった。
まだまだ太っていると思っていたし、食欲をコントロールできる自分は意志も能力も高い人間のように感じられた。
そしてそれ以上に、手が掛からない優等生とみなされることの多かった私は、親や先生が心配そうに構ってくれることが嬉しかった。

高校生になる頃には、その異様なこだわりも徐々に落ち着き、体重も増えてきた。
自分が拒食症だったということを認め、それを克服したのだと喜んだ。
色々と、これから上手くやっていけるような気がしてた。

志望の大学に入り、2年生になった頃、過食症状が現れだした。
どんどん増える体重や、食欲を抑えられず豚のように貪り喰う自分に自分で幻滅した。
鏡を見るのも人に会うのも怖くて、家から出られなくなった。

大学を休学して引きこもり、毎日食べて、吐いた。
深夜に食べることが多かったから、吐き終えて窓の外が明るくなっていくのを見ながら、今日こそ死のう、とぼんやり考えていた。

その後なんとか大学を卒業し、就職して今に至る。

毎日帰宅後、過食嘔吐する。
人並みの生活になんとかしがみつきながら、綱渡りのように、ギリギリの所に居ると分かっている。

振り返ってみると無くしたモノばかりで、でも誰を恨むこともできない。

なげやりな気持ちに流されてしまうこともまだ多いけど、可能性がほんの少しでもあるなら、治したい。