過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

妊娠中の過食嘔吐

女性 主婦 30歳 AB型 愛知県
心のどこかでおかしいと感じつつ、私はまだ嘔吐するのはつわりのせいだと思っていたのです。
しかし妊娠7ヶ月の時、決定的な出来事が起こりました。
パンメーカーのキャンペーンに応募するために昔から好きだった菓子パンを久しぶりに食べた後、
まるで雪崩のような食欲に襲われ、その日のうちに菓子パンを5個以上食べて全部吐き出しました。
それまではそこまで沢山過食したことなかったし、過食しても次の日には治まりました。
でも次の日になっても過食は治まりませんでした。
そしてようやく自分が過食嘔吐になっていると気付きました。
それからは菓子パンを沢山買い、食べた後のゴミを持ち帰りたくなくてスーパーのトイレで全部食べては吐いていました。
家計簿をつけていたので自分の過食費が家計を圧迫していることに心が痛みました。
夫が必死に働いて稼いだお金をドブに捨てているようで過食する度に自分を責め、後悔しました。
少しでも過食費を抑えようと見切り品の菓子パンを選んでいましたが、安いから沢山買えると返って逆効果に。
財布のお金が尽きた時は貯金箱のお金に手をだしたり、
セルフレジを利用して少ない金額でもカードで買ったりしていました。
これではいけないと思い、過食するのはキャンペーン中だけと決めました。
でもキャンペーンが終わっても過食は止まりませんでした。
キャンペーンが終わった後からは菓子パンに限らず、
お菓子や揚げ物など妊婦が食べてはいけないとされる物ばかり食べるようになりました。
食べた後でお腹の子に良くないからと自分勝手な理由をつけて全部吐き出しました。
妊娠後期になって最初の検診でお腹の子の成長が2週間遅れていることを指摘されました。まだ許容範囲だけどこれ以上遅れると問題だと。過食嘔吐が原因なのはすぐに察しがつきました。
その日の検診で私の体重がつわりで減ってからあまり増えていないことを先生に問われ、
私は過食嘔吐のことを告げました。
でも先生は専門ではないからか、軽く注意を促しただけでした。
まだ見ぬ我が子を自分が苦しめていることを思い知らされ、とても辛くて悲しかったです。
その後2日間過食嘔吐は止まりましたが、3日目からまた始まったのです。
一人になる昼食時によく過食していました。
過食嘔吐が始まる前は自分で作った物や前日の残り物を食べていましたが、始まってからは何を作ったらいいか、また何を食べたらいいか分からなくなりました。