過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

再発とリバウンド

女性 無職 35歳 A型 福岡県

こんにちは。
私は高校入学(中学浪人したので一年遅い)してから少しして、過食が始まりました。16歳でした。
小学生の頃いじめに遭い、自分では克服したと思い込んでいたのですが、高校のクラスにもなじめず、苦しい思いをしました。
あれ?5月病?あれ、登校拒否?部活(コーラス)では受け入れられていたので、止めたくはなかったのですが、どうしても教室に向かうことができませんでした。
母が作ってくれた弁当が精神的に負担になり、よくコンビニのゴミ箱に捨てていました。代わりにポテチで胃袋を満たす・・・それが過食のはじまりだったと記憶しています。
「このままじゃ太ってしまう…」嘔吐も何度か試みましたが、高熱が出たとき以外はできませんでした。
留年して、頑張ったものの勉強についてゆけず、退学。通信制高校に3年通い、卒業しました。22歳でした。
仕事と人間関係のストレスから、過食が再発しました。
テレクラに電話をし、憂さ晴らしのため、一晩限りの性交渉を何度か持ちました。憂さが晴れるのはいっときです。 
 
26歳、S県に職をかえ、親元を離れて自由になれた気がしましたが、護るものがいない、レイプ未遂に遭い、過食に拍車がかかりました。
4ヶ月で20kg、一気に増えました。
1年で実家に戻り、介護の資格を取ろう、とヘルパー講座を受けました。
実習で疲労困憊し、「わたしは何をやってもだめなんだ」と資格はとることはできたもののひきこもり、2年少しはほぼ家から出られません。
母がパート・アルバイト募集の新聞広告をこれみよがしに机に置きます。それこそが、身をちぎられるほど辛かったです。「私が働いているから料理位しなさい!」とコントロールのきつい母、ずっと家にいてときどき飲酒・泥酔し、風呂嫌いで時々悪臭を放つ父。 努力家で小学校教員になった妹(ミニ母)はあからさまに見下し、きつい言葉でなじります。家にも居場所はありませんでした。
自炊をしながら、多く作ったものを過食の材料にしました。

30歳手前、再就職の準備をして、ビジネス講座や研修を受けているときに、23歳のときの職場の上司に二人きりになったときに包丁をすっと向けられたショックがよみがえり、パニックが出始めました。
精神科とカウンセリングを受けはじめます。父が「アルコール依存症」とわかったのはそのころです。
コントロールするのをやめたら、また10kg体重が増えました。当時流行っていた「長州小力」に似てるなと、鏡を見ながらうっすら思いました。

2010年、糖尿病予備群の診断を受け、2011年春、「教育入院」をしました。
カロリーをコントロールされた食事を摂り、2週目からは「ウォーキング」をとりいれ、順調に7kg痩せました。
やっぱり物足りなくなり、リバウンドしました。
やっとここにつながったのが現在です。
まとまらないですが、回り道・寄り道ばかりの人生であったと思います。
死にたいと思ったことも何回でもありましたが、とりあえず、生きてます。
ありがとうございました。

※摂食障害の患者さんは良い治療を受けてもマイナスな受け取りをする傾向があります。
あくまで参加者の感想であり、センターの立場とは一切関係ありません。