過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

摂食障害という病気

大変なことが当たり前になっていませんか?
自分の今の状態を再確認してみてください。

摂食障害とは、ただ単に、食べる、吐く、食べられないだけの病気ではありません。
仕事、恋愛、友達・・・家事育児・・・幸せな、当たり前の日常生活が送れなくなってしまう病気でもあります。

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女性 会社員 29歳 B型 大阪府

摂食障害になって、自分の経験してきた辛いことを書きます。

◆辛かったこと
・自分を責めながら食べるという状態そのものが辛い。泣きながら食べたこともある。
・甘いもの、本来は大好きなものを美味しく食べられないというのが辛い。
・自分の姿かたちを醜いと思い、道行く人が自分の醜さを笑っているように感じる時期もあった。
・最悪の場合、自分を具体的に傷つける(リストカット等)可能性があると思う。過食で直接その行動に至ったことはないが、過食がひどいときは自分の体を傷つけたくなる、またはそういうイメージが湧いて辛くなる。もしくは、とても怖くなる。
・誰もわかってくれない、という気持ちが強くなる。
・過食の衝動はとても抑えきれるようなものではなく、職場でも常にお菓子のある箱を覗きにいったり、最悪の場合こっそり抜け出してお菓子を買いにいったりしていた。そうやって生活リズムまで蝕む過食の抑えられない衝動というのは、「また明日も起こるんじゃないか」という明日への不安を抱かせるほどに辛く、怖いものである。
・過食の衝動以外にも、過食をすると仕事に集中出来なくなる。体調が悪くなり、体がモッタリし、肉がついていくのが分かり、不愉快で、だるく、ぼんやりとして仕事に手がつかないのが辛いところである。

◆嫌だったこと
・一番嫌なのは、今はもうしていないが、親の金を盗んで過食していたこと。後ろめたいし、額もハンパではない。
・食べ物に支配されて本来の自分を見失っている状態。
・彼氏と「週に一度」と決めている甘いものを楽しみに出来ないのが嫌。甘いものも嫌になってくる。美味しく食べられなくなってくるのが嫌。

◆悲しかったこと
・自責の念。自分を大切に出来ないということが何よりも悲しい。
・親の無理解。「意志が弱い」「我慢が足らない」と言われること。今では仲はいいが、過食について話すことは、自分自身が「わかってくれないだろう」と話す勇気が出ない。

◆治さなければどれだけ大変な人生を送ることになるか
・何よりも食べ物に支配されて本来の自分自身を失った状態が、しかも生涯続きうるということ。書いていてぞっとするほど大変で辛い人生だ。
常に食衝動があり、1日中食べ、自分を見失い、内にこもり、太るのを極度に気にし、明日の食衝動を恐れる。
自分の人生、自分自身を恐れ、責め、価値がないと思い、他者への態度にもそれが出てしまう。人間関係の質、生活の質、すべてが悪くなる。
・ずっとしていない親の金を盗む、チューイング、リストカットなどの自傷癖も十分出てくる可能性がある。
・年をとっていくにしたがって経年増加で食べる量が増えていき、また治りにくくなる。
・金銭的にも、自分の収入では賄えない量を過食していくことになる。