過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

過食の恐怖

女性 主婦 26歳 B型 神奈川県
発症は2年前、銀行の正社員をしていて、先輩社員が病気になり、その穴を埋めるための異動からだった。
先輩は入院してしまうので、満足な引き継ぎもなく、新しい業務を任され、教えてもらえる人がいない状況でも、がむしゃらに頑張り、半年経ったころ鬱病になった。
そのうち、夕食後、家族が寝静まってから一人台所の食べ物をつめこむようになった。
実家は兄弟が多く、食べざかりの弟がいたから、食べ物は常にたくさんあったし、親にもばれなかった。
仕事もフルタイムだったし、家族もいたから過食する時間はあまりとれなかったが、仕事がイヤだなと思うと食べる、という癖はこの頃ついた。
精神科に通院し、薬で症状はおさまり、結婚して退職したことでストレスもなくなり、過食は1年くらい止まっていた。
結婚して引越し、家で一人、旦那の帰りを待つ日々で、過食は再発。
結婚祝いで箱入りのお菓子をもらうことが多かったので、それを片っ端から食べていた。
その後、一人で家にいるのが良くないと思い、アルバイトを始めた。
最初の3カ月は過食も治まり、この機会にダイエットしようと1日1200kcal以下の生活をし、5kg痩せた。
嬉しくて、このまま小食で生きていけると思った。
バイト先で人間関係の悩みが出てきたころ、過食は再発した。
前の再発よりも衝動が激しく、ほぼ連日食べていた。
ダイエットしていたぶんを取り戻すように、高カロリー、甘いもの、炭水化物を際限なく体が欲する。
どか食いした翌日、絶食し、また過食、の繰り返しに陥る毎日。
とうとう絶食もできなくなってきて、毎日過食衝動がでる。
家事もしたくない、仕事もいきたくない、体重も戻り、痩せたくて仕方なくなり、体重を計るたびにパニックになり、やけくそになって過食の連続。
毎日甘いものや炭水化物を、どか食いしないといられない体になってしまった。
過食症になる前は、甘いものや油ものは苦手、食への興味も薄い人だったから、異常な執着心をもって常に食べ物のことを考えて眠れなくなる自分が怖い。
甘いものを過食したとき、自分が自分じゃない感覚になる。