過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

1日5回の辛い思い

女性 主婦 29歳 A型 東京都
私は幼稚園のころからポッチャリしていて、食べることが大好きな、丸々した健康的な子供でした。
今でも忘れないのは、小学校1年生のとき、同級生の男の子と、ふくらはぎの太さを比べられて、
男の子のママに、『ほら、〇〇ちゃんぐらい太らないと!』って言われたこと。
小学1年生だって、女の子だから、そんなこと言われてショックだった。
今思えば、小学1年生から、自分の体系にコンプレックスを持ってたんだな…
中学生のころ、友達がダイエットを始めたって聞いて衝撃を受けた。
その子は本当に3~4キロ痩せて、顔が一回り小さくなってた。
その時、初めて食べないダイエットを始め、4キロぐらい痩せた。
でも、失恋と受験で毎日、夕飯を2人前ぐらいたいらげて、おかしを一袋!
あっと言う間に8キロ増えて、家族も驚くほどの体系に。
それでも、高校生になって部活を始めたらまた食べないダイエットをして痩せよう!なんて考えてた。
高校生になって、考えてた通り、部活をやりながら食べないダイエットを続けて、
また6キロぐらいやせた。
でもまたリバウンドして過食気味になった。
受験を言い訳に食べて勉強し、食べて勉強し、動かないからどんどん太った。
進学で一人暮らしを始めると、好きなだけ食べる過食の生活に入り、最大体重になる。
大学生になり、彼氏が出来るが、『痩せたらかわいくなると思うよ』と言われ振られた。
そこから本格的にダイエットをしたいと思うようになる。
ある時、飲み会の席で初めて飲みすぎにより嘔吐した。
友人が私の口に指をつっこんで吐かせてくれた。
翌日、体重が2キロ減っていた。
思えばこの時初めて、吐けば痩せると思ったのだと思う。
それから1ヶ月に一度くらい、食べ過ぎたと思ったら吐くという感じだった。
それが、3ヶ月後にはどうしても痩せたい思いで普通食も吐くようになり、
2~3日に一度症状が出るようになった。
その後、新しい彼氏が出来て一時おさまったが、2年後に海外に短期留学する機会があり、
ホームステイ先のアメリカンフードを毎日吐くようになる。
その途中で、食べる量も倍以上に増えていった。
だが、毎日吐き続けたため6キロ痩せて帰国した。
彼氏には痩せてキレイになったと言われ、体はボロボロなのに心は高揚していた。
その後は、ちょっと食べ過ぎたな、と思った時はすぐ吐くという感じでランダムに症状が出ていた。
社会人になってからは、水着を着る機会があると、その直前1ヵ月ぐらい毎日過食嘔吐し、
またリバウンドする繰り返し、そして過食だけに留まらず買い物や異性にも依存するような日々が続いた。
社会人6年目には、うつ病になり会社も退職した。
現在は、社会復帰出来ぬまま悶々とした日々を過食嘔吐に多くの時間を費やしながら過ごしている。
恐ろしいことに、1ヶ月に一度程度だった症状は、
11年目にして毎日一日4~5回、約150倍となり、苦しく辛い思いをしている。