過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

過去は戻るもんじゃない

過食嘔吐がはじまってから、人生が変わったという人は少なくありません。

死にたい、と自殺を考えた人もいるでしょう。

あなたはどうですか。

(以下相談者の方の体験談です)
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女性 主婦 24歳 A型 群馬県

小学校のときのイジメ
それがきっかけで地元の中学にはいきたくなかった
小学生だったわたしは6年生になったころ
「私立の中学校へ通いたい」と親におねがいした
両親はわたしのためだとおもい、中学受験を応援してくれた
受験がうかって、地元でも「お嬢様学校」とよばれる
中学校へ通うこととなった

中学2年のころ、友達のあいだでダイエットが流行る
人生はじめてのダイエットに挑戦
お昼の時間になると、お母さんがせっかく作ってくれたお弁当の中身を
そのままゴミ箱に捨てる
学校のゴミ箱は、食べてもらえなかったお弁当の残りでいっぱいだった
わたしそんなに太っていなかったのに。。。
友達とちがうことをすると仲間はずれになりそうでこわかった

ダイエットのおかげで栄養を与えてもらえなかった体は
リバウンドに苦しめられることになる
ついこのまえまで食べなくても平気だったのに
どうしてこんなにたくさん食べてしまうのか不思議でたまらない
そして、ある日雑誌でみた
「食べすぎたら吐いて痩せました!」っていう記事を見たのが
過食嘔吐の始まりです
最初は食べすぎたら吐くだけ
そのうち食べるために吐くようになる
もちろん吐くことに夢中で学校へはほとんど通えなくなった

中学3年 中高一貫だったはずなのに
欠席がおおくて高校へあがれなかった
その時期に先輩につれられて「クラブ」初体験
もちろん年齢は偽って
学校という束縛から解放されたわたしは
自由になる
クラブでクスリを覚え
クスリをすると食欲がなくなった
過食嘔吐で悩まされる毎日から解放された
どんどんクスリにハマった

17歳
クスリで捕まった
反省の態度が見られないとの判断で少年院へ
約10カ月のあいだ少年院にはいった
トイレの時間も、食事の時間もずっと監視される毎日。
過食嘔吐の衝動はあったけど
どうやってもできない状況だった

「わたしがクスリをしたのも、全て過食嘔吐のせいだ。
もう一生やらない」
そんなことを思う日もあった

出所
家に帰ってくると
我慢してきた衝動でまた過食嘔吐が始まった
以前よりもひどかった
しかもうまく吐けない!
どんどん太った
醜くなった自分の体がみたくなくて
お風呂にも入らない
そのうち自殺を考えた
毎日どうやって死ぬのが一番楽か、と考えた

そんな私も24歳
過食嘔吐がなかったら、いまとはまったくちがう自分だっただろうに

まぁ、これも運命
過去は戻るもんじゃない。
これからは、いかに過食嘔吐を止めて
自分の幸せのために生きるか
全力で人生を取り戻したい