過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

一瞬の幸せの代償

過食歴が長くなると、
過食(嘔吐)することが当り前になってしまう人も多いでしょうが、
体は確実に蝕まれています。

(以下相談者の体験談です)
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女性 会社員 36歳 A型 神奈川県

・生理がとまる
私は、血液検査の結果、女性ホルモンが70代のおばあちゃんと同じくらいしか出ていないといわれました。
子宮や卵巣には問題ないけど、脳が動いてないらしいです。
このまま子宮や卵巣を使わないでいると、萎縮してしまってもうダメになるそうです。
なので、ホルモン治療をしていますが、機能が元に戻るのには、体にちゃんと栄養が行き届くようになってからさらに2~3年はかかるそうです。

・髪が抜けて、パッサパサなる
私はもともと髪が多かったのですが、ものすごく抜けて量が減りました。
しかも精神不安定のせいで、抜毛癖がついてしまって、抜かなくても抜けるのに、自分で抜いてしまうようになりました。
いつもの美容院に行っても、「量も少ないし全然伸びないから、カットできないよ」って断られました。
昔のマネキンの髪の毛のように、パサパサです。

・爪がボロボロになる
足のつめまで、びっくりするくらいへこんだり筋が出たり、カケカケに欠けてしまうようになりました。
伸びないのに、欠けてしまうので、つめがどんどん小さくなって、ささくれもひどくなって、人前で手が出せない、人と向き合って座れない、人に見せられないような指先になりました。

・友人が少なくなる
過食してる間に電話がかかってきたりすると、過食の手が止められるのですごいイライラしたり、長電話になると吐くタイミングを逃して消化して太ってしまうので、早く電話を切ろうとしたりして、だんだん友達がいなくなりました。
電話に出ないこともしばしば。
心の中で「タイミング悪いんだよ!」と友人をののしってました。
過食を邪魔されること、吐くのを妨げられること、すっごくイラつきました。

・耳の下が腫れて、顔が大きくなる
吐くために顔がむくんだり、顔の形が変わって醜くなりました。
そんな自分が嫌なのに、まだ過食嘔吐をやめられない自分の意志の弱さ、自覚のなさ、うんざりです。

・歯がボロボロになる
歯の表面が溶けて薄くなって、簡単に欠けるようになりました。
色も茶色くなってしまっています。
13歳のころからかかっている歯医者さんは私の症状を良く分かってくれて、一生懸命治療してくれますが、4ヶ月ごとくらいに、歯の表面をコーティングしてもらっています。

過食嘔吐は、ほんとに体をボロボロにしますね。
いいことひとつもないですね。

食べたい物を食べたいだけ食べて、一瞬幸せ、一瞬ストレス発散、でもその後にはもっと大きなストレスと自己嫌悪、経済苦が待っています。