過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

拒食から過食へ

拒食症の回復過程で過食気味になることもあります。

しかし、拒食症になった心が回復しないままだと、
今度は過食症になる可能性も出てきます。

(以下相談者の体験談です)
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女性 会社員 25歳 神奈川県

《~18歳》 
2年ほど拒食でした。
朝ごはんのパンは表面だけ食べて、中身の味のしないところは捨てる毎日。
母が作ってくれたお弁当も
おかずをつまむくらいで、ごはんには手をつけず。
だんだん母に申し訳なくなり、残した分を隠れて捨てるようになりました。

《18歳》
拒食から過食へ。

大学進学により1人暮らしスタート。
元々実家があまり好きでなく、
1人暮らしがどうしてもしたくて、実家から離れた大学を受けました。

1人暮らしはとても気楽で、自炊も楽しく、
自分で食べたい分を3食作っていました。

しかし、1ヵ月後実家に帰ったとき、家族に「太った」と言われました。
やせたい、やせなきゃと思いました。
そして過食嘔吐へ。

ある日、食べ過ぎたときに、吐けないかな‥と考えました。
やってみたらできて、吐いたら体重も減った。
いいダイエット方法を見つけたと思いました。
始めから吐くことが目的だったので、症状は毎日。
でも、自分が病気だとは思いませんでした。

食べたいだけ食べれて痩せられる。
こんな良い方法を知っている自分はラッキーだと思いました。

時間に余裕のある学生だったので、量も増え、回数も増え、
時間が許す限り食べて吐いてを繰り返すようになりました。

テストとテストの合間の1時間にでさえ食べて吐きました。
そのせいでテストに遅れそうになり友達は心配してくれましたが、
適当に理由をつけてごまかしていました。

だんだんと友達との食事も楽しめなくなり、
手作りでもらったお菓子やごはんも全て吐くようになり、
作ってくれた人の気持ちに申し訳なく思いました。
なんて罰当たりなことをしているんだと‥。
でも、心で思っても止まりませんでした。

学生を卒業し、就職してからも私は変わりませんでした。
学生の頃より時間がなくなりましたが、
会社に行く→帰宅→食べて吐く→寝て起きる→会社に行くの繰り返し。

今日は仕事で嫌なことがあったから‥
今日はストレスがたまったから‥
今日は早く帰れたから‥
良い事も悪いことも、何でも過食嘔吐の理由になりました。

私のせいじゃない。
この環境が変わればやめられる。
このストレスがなくなればやめられる‥と思っていました。

今、私の祖母は病気のため普通の食事が摂れません。
ミキサー食といって、どろどろにされたものしか口にできません。
それを見て、本当に自分は罰当たりだと思います。
普通の食事がしたいのに、飲み込む力が低下していてできない祖母。
普通の食事ができるのに、食べて吐いている自分。
本当に、この病気を治したいと思いました‥。

私は今まで、自分が嫌いで、自信がなくて、許せませんでした。
そして、周りのことをひがんでばかりいました。
でもここに来て、何でも周りのせいにして
自分は何も行動していなかったことに気がつきました。

勇気を出して電話をすることができました☆
自分を許すことができました☆
ゆっくり、ゆっくり、完治の未来にむかって歩いていきます^-^