過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

心の居場所を求めて

過食症は心の病気と言われます。

ではどんな心の状態の人が過食症になってしまうのでしょうか。

意志が弱い・・・?
責任感がない・・・?
わがままな人・・・・?

いいえ、どれも違います。
それどころか、その逆と言ってもよいでしょう。

誰よりも家族の幸せを願い、自分の気持ちをおさえ、人のために生きてきた

でも、どんなに頑張っても自分の想いは届かない、叶わない。
心は居場所をもとめてさまよい続けた。

そんなある相談者の体験談に、この病気を理解するための一つのヒントがあります。

(以下相談者の体験談)
*——* *——* *——* *——* *——*
女性 会社員 25歳 千葉県
中学3年生の頃でした。

両親の不仲がひどくなり、姉は夜外出するようになりました。
社交的な姉と地味な私。
私は1人家にいて勉強をしていました。

私がいい成績をとれば、両親は仲直りしてくれるはずと思っていたからです。

二階まで聞こえる怒鳴り声、物にあたる大きい音に涙を流しながら必死に頑張りました。受験。
私は進学校に合格しました。

だけど…
家族の溝は大きくなっていきました。

そして、大好きな母は私に、姉と父の愚痴を言うようになりました。聞きたくなかった。

みんな大好きなのに…

つらかったです。

そんな頃、初めて彼氏ができました。
メールで知り合った3歳年上の彼。

数ヶ月のメールの末、初めて会った日のこと。
無理矢理なことをされて、殴られました。泣いて叫んで逃げました。

メールで知り合って付き合うなんてバカみたいと思いました。

でもなぜか、彼を失うことが怖かった。

居場所がなくなる気がしていました。
それ以来、私は彼のために生きるようになっていました。

習い事もやめろと言われたからやめました。
会いに行くお金を稼ぐためバイトしたました。ダイエットしました。

変な格好させらて奴隷のように扱われました。苦しかったです。
だけど、それが私の居場所でした。

いつの間にか彼の言うままに無断外泊。
どれだけ母を失望させただろうと思います。

うそばかりつく毎日が続きました。

そして過食嘔吐がはじまりました。