過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

母と同じ過食症になった私

過食嘔吐の世代間連鎖
女性 自由業 23歳 B型 広島県
母のお腹に妹がいる間、母はつわりでトイレで吐いていた。
その時私は5歳。
「つわり」が妊娠によるものだと理解していたし、つらそうな母が気の毒で、トイレにいる母の背中をさすっていた。
しかし、妹が生まれてからも、吐いている母。
吐く場所がトイレから台所に変わった。
「つわり」は終わったはずなのに、なんで?
しかもほぼ毎晩。なんで?
幼い私は、疑問でいっぱいだった。
祖母は頻繁に「お母さんはお菓子をたくさん食べたり、夜一人でいっぱい食べてる?」という質問をしてきた。
その質問は当たっていたし、正直な私はうなずいた。
そして私からも質問をした。
「おかあさんは病気なの?毎日吐いてる」
祖母は呆れた顔をしただけだった。
それで子供ながらに「母は手術とか必要な病気じゃないけれど、やっぱり普通とは違うんだ」と思った。
それから何年か後、私も母と同じ病気になった。
しかも最初は開き直っていた。
母もやっているからいいじゃないか。
でも今は後悔の嵐。
母も娘が同じ病気になり後悔しているだろうか。
私は自分の娘ができたら同じ病気になってほしくない。
だから症状を絶対に見せたくない。
できればこの病名も知ってほしくない。
悲しい悲しい病気だから。