過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

9年間、心休まる暇もなかった

女性 会社員
過度なダイエットで拒食から過食症になってあっという間
に9年。
途中で過食嘔吐がストップしていた期間もない。
当初はまさかこんなに長年続くとは思ってもみなかった。
発症したのが21歳で、楽しいはずの20代はほとんど
過食嘔吐に振り回された。
実家にいた頃は夕食の後部屋にこもり食べ物を詰め込んだり、
仕事帰りに車の中で過食したりした。
お金はかかるし家族に隠れてコソコソするのがすごい
苦痛だった。
自分が病気だとは知らないからこんな気味の悪い事を
やっている自分がすごく嫌だった。
その後家族に知られたくない事もあり一人暮らしをした。
昼夜働いて無理に過食を止め、病気の自分を認めないよう
にした。
でも仕事がない日や時間が空くと結局大量に食べて吐く生活。
過食嘔吐するか、ほとんど何も食べないかのどちらかで
普通の食事は全く出来ない。
頭の中は常に食べる事と痩せる事だけ。
そんな生活を長くしていると自分が自分でなくなり、
何がしたいのか分からなくなった。
予定があっても遅れるかギリギリ、やりたい事があっても
出来ない、人と楽しく食べ物を食べられない、家族に
いつも後ろめたい、体調が悪い、マイナス思考、
お金が減る、自分の性格さえわからない…
まだまだキリがない。
私は夢の中でも過食嘔吐して、何度もうなされた。
この9年間は、本当に心休まる暇もなかったと思う。
もしあの時過食症になってなかったら…と時々思う。
きっと容姿や性格、仕事や恋愛も今の自分とは違って
いたんだろうって。
長い過食生活を続けて、過食症は本当に難しくて治り
にくい病気だと思った。
普通の病気と違って、ずっと隠し通せるのが怖い。
そして原因がわからないから自分で治す事も出来ない。
人生を台無しにする、本当に恐ろしい病気です。