過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

もう出来るはずない・・・でも止まらなかった

女性 無職 24歳 愛知県
始めは嘔吐はしなかった。過食もするつもりなかった。
大学の時、胃が悪く、食べたものが逆流するようになって
体重が32kgまで減ったが38kgあればひとり暮らし
をしていいと言われたので家を出たかった私は38kgを
目指してご飯やパンを頑張って食べた。
無事に38kgをクリアしてようやく家から出ることが
できた。
始めは自分の好きな時間に好きなものを好きなだけ食べれ
る日が続き、体重も増え、家を出てよかったと思った。
そのころ悪いと思いながら過食を繰り返し、自分で
やめることができなくなって食べてもお腹のそこから
こみ上げてくるようになって嘔吐した。
悪いとおもいながらもやめることが自分でできなくて
毎日罪悪感ばかりつのってストレスもあって食べても
消化せず食べ物がこみ上げてきて仕方なかった。
痩せ体重は嫌だと思い、自分で消化しやすかったり
自分に合うようなものを食べたが体重は減っていく一方
だった。
自分で悪いことをやめられないストレスがたまって
食に走ってまたストレスから過食。
ストレスがたまるにつれ、過食もひどくなり、嘔吐も
ひどくなり、体重は減った。
始めは嘔吐は一日一回だったと思う。
しかし夜の早い時間(7時とか8時)に食べたものを
嘔吐してしまうとお腹の中が空っぽになってお腹がすく。
また食べようと思って食べ結局消化できずに嘔吐。
こんな毎日が続いた。
卒業が近くなったり母親の助けもあって、悪いことを
しないようになりストレスからの過食が減り、
嘔吐も減った。
卒業後実家に帰ることになった。
あの父のいる嫌な家に。
今まで自分の身体に合う食べ物を食べていたが、実家に
帰ると父がそんなものばかり食べて!と私のことを監視し、
私の食べる物、食べ方、時間、行動、全てを否定した。
父に隠れて食べれるものを食べたが体重に表れるのは
とても苦労した。
そんな中、自転車に乗っていて転んで腰の骨を骨折。
嘔吐がひどく、栄養がちゃんと取れていなかったため
骨がもろく骨折はとても痛かった。
骨折で入院し、歩けなかったから嘔吐できない、と思い、
たくさん食べることはなかったがだんだん歩けるように
なるにつれて、嘔吐するようになった。
退院後始めは私の食べれるものを食べることを許してくれた
が、食べさせてくれなくなり、嘔吐がひどくなって、
体重が減った。
嘔吐がひどくなるにつれて胃液ではなく胆汁を吐くよう
になった。
お水を飲んでお水を吐くのではなく、真っ黄色の胆汁を
吐いてしまう。とても苦くて苦しくてどうにかしたくても
どうにもならなかった。
朝とお昼は胆汁の嘔吐に苦しめられ、夜は過食し、嘔吐。
体重は減るし体力的にも限界だった。
25kgくらいになったころ、病院に入院し、IVHで体重を
増やした。
IVHをすると、食べたものを全て吐いてしまっても体重が
減ることはない、と思い、吐いちゃっても大丈夫と思い、
過食嘔吐はひどくなった。
胆汁は相変わらず逆流するが、半年後退院した。
退院後は医師から父に私の食べることなど何も関わらない
ようにと忠告を受け、私は何とか自分で食べていかなけれ
ばと思い、嘔吐の量が減り体重が少し増えた。
次第に嘔吐の回数も減り、現在に至る。
もう二度とあのヨレヨレの低体重になりたくないと心から思う。
まだ過食嘔吐は毎日続いている。
いい加減治まってほしい。
この相談センターの力を借りて治して、私の楽しい時間を
取り戻したいと思う。