過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

過食症にさえならなければ・・・

女性 会社員 25歳 東京都
長くなってしまいましたが、私の過食遍歴です。
本当に摂食障害は恐ろしい病気で、明るい未来を自分の手で
ずいぶんと握りつぶしてしまったことに後悔しています。
摂食障害が始まったのは高3くらいだったと思います。
最初のころは極端なダイエットで(今思えば拒食症)体重が減ったこともあり、
生理がこなくなってしまいました。
けれどそのころは、その原因を考えることもなく、
「つらい生理がなくなってラッキー」としか思っていませんでした。
やがて、不眠や記憶力・判断力の低下が起きました。
眠気のためか、物事に集中できなくなり、次第に無気力になってきました。
ホントに糖分を摂らないと頭が回らなくなるもんだなぁ、と思いながらも、
来る日も来る日もやせることばかり考えてました。
なるべく便通のよくなるものをとったり、下剤を乱用していたので、
常にお腹が痛い状態でした。
お腹がゴロゴロなるのがはずかしくて、よく授業をサボっていました。
友達との約束も、トイレから出られなくてキャンセルしたこともあります。
トイレ事情で青春を楽しめなかったなんて、今思えばすごく情けないです。
社会人になって、会社の健康診断で、異常に低い血圧であることが分かりました。
看護婦さんから「よく立っていられたね」と、びっくりされました。
夏場は普通の水やお茶を飲むと体の中の塩分濃度が低下し、クラクラするので、
水分補給にも気を使いました。
低血圧だけでなく、低体温でもあり、夏場でも長袖でした。
周囲からは「暑そう」って思われてたとおもいます。
けれど、長袖は、体温を守ってくれると同時に、ガリガリになった私の腕を
好奇の目からおおってくれました。
それから2年後くらいでしょうか、
私は新しい彼氏ができました。
けれど私はその人を心から愛してはいなかった。。。
束縛が強い人で、私には自由がない、といつも感じてました。
私はそれから、我慢してたことが一気に炸裂したのか、
胃が引きちぎれそうなほど、過食をするようになりました。
過食をしているときの私は、
なにかに取り付かれているような気分になります。
自分の意思で止めることなど不可能です。
ただ、いやなことを押し込めるかのように食べ続けてました。
気がつくとあっという間に10キロ増えてしまい、とても憂鬱になりました。
もともと、自分に自信がなく、やせていることだけがとりえだと考えていたので、
体重が増えるということは、私の価値がなくなるように感じていました。
その人とは別れ、今度はちゃんと心から「スキ」と思える人と
付き合うようになりました。
極端な過食は減りました。
ところがある日、久々に度を越した食べ過ぎをしてしまい、
尋常じゃないほど気持ち悪くなってしまいました。
とにかく苦しくて、雑誌やテレビで、嘔吐の方法を思い出し、実践してみました。
すると、意外にも簡単に吐き出すことができ、さっきまでの気持ち悪さと、
太ることへの恐怖感から開放され、ホッと安心しました。
それがきっかけで過食嘔吐が始まり、それからというもの、
まともな食生活が送れなくなりました。
仕事に遅刻しそうになっても嘔吐を続ける私。
情けなくてたまりません。
髪はボサボサでセットする時間を削ってまで、やせたいと願い、吐き続ける私。
嘔吐のせいで、むくみや肌荒れ、手には吐きダコができて、
どんどん醜くなるだけなのに…
吐くことで体がびっくりしているのか、最近では耳鳴りのような頭痛や、
激しい胸の痛みに悩まされることが多くなりました。
仕事中、そのような症状が現れてしまい、
頭がうまくまわらず、迷惑をかけてしまってます。
職場ではいい「笑い者」です。
もし摂食障害なんかになってなければ…と何度考えたことか。
悔しくて悔しくてたまりません。
そんな苛立ちの中、また今夜も眠れず、
思い切って、私の「過食症暦」を書き込みました。