過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

過食嘔吐に振り回された人生

女性 主婦 29歳 B型 広島県
過食症になって10年。
いろんなことを失ったような気がします。
常に達成感が感じられず、
過食症を克服するために環境を変えたりするのですが、
いつも空虚で常に「何かしなちゃ!」
「もっと意味のあることしなくちゃ!」
「人生にもっと目標もたなくちゃ!」という思いに駆り立てられます。
そして環境を変えるたびに過食嘔吐が悪化しました。
発症当時119歳。
一浪して親も喜ぶ某有名大学に入学しました。
大学に行けば人生何もかわバラ色と思っていたのですが、
いざ合格したら燃え尽き症候群みたいな感じで、
なにか足りないと思っていました。
ダイエットがきっかけで過食嘔吐にはまり、
親の仕送りも使い込み、家賃も払えず
日払いで高収入がもらえるキャバクラでバイトを始めました。
昼夜逆転生活、しかも明け方家に帰り、
過食嘔吐して寝るもんだから体はボロボロで大学にも行かず、
家にこもっていました。
友人が心配して電話くれても、わざと忙しい振りをしたり。
たまに気分がよく遊ぶ約束をしていても、
過食嘔吐して顔がむくんだり、
思うように吐けなかったりしていらついて、
急に会うのがおっくうになり、
何度も理由をつけてはドタキャンしてました。
その頃、起きてる時も夢の中でも、過食嘔吐のことばかり、
頭がおかしくなりそうで泣きながら実家に電話して、
大学を中退し、実家に戻りました。
本気で心配して、復学することを待ってくれた大事な友達も
自分から関係を切ってしまいました。
人間関係がすごく面倒になってしまったのです。
実家に戻ったら、余計悪化しました。
東京から田舎に帰り、もともと地元に友人が少なかったので
家にこもるように。
そして親が大変な思いで仕送りしてくれたのに、家賃を使い込み、
中退してしまったことを責め続け、過食嘔吐は悪化しました。
でも、両親を働かせ自分が家にいることに耐え切れず、就職しました。
最初はダイビングを始めたり、
そのダイビングで知り合った彼氏もでき充実してたのですが、
上司に「有名大学なのになんで中退?もったいない」といわれ、
自分を責めるようになり過食嘔吐が悪化。
朝通勤途中にコンビにで過食し、会社のトイレで吐きました。
帰りもわざわざ広いショッピングセンターの駐車場を探し過食し、
人目を気にしながらトイレで吐く毎日でした。
車で吐きやすいトイレを探し、さまよってました。
会社に行くのがつらくなり、そのうち毎日消えたいと思うように。
朝が来るのがいやでいやでたまらず、ごみ袋をかぶったり、
タオルで首を圧迫しました。
会社帰りに海岸に車をとめては、何度も海に入ろうかとも思いました。
そのくらい精神的にきてました。
もういい加減過食から解放されたかったのです。
ある朝、会社に向かわず、某樹海に車を走らせていました。
家族に連れ戻され、会社はそのままやめました。
その後海外に一人旅に行き、すごく心が軽くなり、
天職になると感じ旅行会社に勤めました。
はじめの1年は、完全に過食嘔吐が止まりはしないものの、
明らかに回数が激減し、1か月の中でも数えるくらいに。
でも、仕事柄不規則でツアーにいくとほぼ外食で、あっさり過食嘔吐が再発。
ツアーで滞在した旅館の売店にいき、
かかえきないおみやげのお菓子の箱を買い部屋で過食嘔吐してました。
きっと仲居さんは驚いていたはずです。
ここにきて、また環境を変えなくちゃと思い、ワーホリに1年行きました。
ホームステイで、子供に英語をばかにされたり、
とんでもないボリュームの食事に簡単に過食嘔吐が始まりました。
ステイ先の食料にも手を出し、毎朝私とはいわず「誰が食べた?」と犯人探しが。
家には巨大なありでもいるのかしらと私の顔をみながら言われました。
お互い険悪になりすぐステイ先をでました。
私はずっとさびしいから、一人でいるから
過食嘔吐はやめられないと思ってました。
きっと結婚したら、心が満たされて過食嘔吐なんて
しようとも思わないと思ってました。
でも違ってました。
数年の同棲生活を経て今年結婚しましたが、
皮肉なことに発症当時に匹敵するくらいいま症状がひどいです。
ふつうは新婚で幸せなはずなのに・・・。
朝送り出して半日過食嘔吐。
夕方重い体をひきずって家事。
夜は主人が寝たのを見計らって、起きてこないかびくびくしながら過食嘔吐。
過食嘔吐したいのになかなか寝ないとか、
突然起きてきたときなんかもういらいらして
主人に八つ当たりしてなんども険悪に。
結婚にいたるまでも、なんどもわたしのこのイライラが原因で別れ話が。
本当にやさしい主人なので、
このまま過食嘔吐がやめられず別れることにならないよう頑張りたい。
このままではいままでの経験上、いっしょにいて
過食嘔吐が自由にできずイライラがまして別れてしまうことに・・・。
この10年思い出しても、いろんな出会いを自分から放り出してきました。
最後まで読んで下さってありがとう。