過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

心というより体が勝手に動いている感じ

女性 主婦 24歳

過食のきっかけは、テレビで過食嘔吐をする女の子のドキュメンタリーを見たことでした。
高校2年生のときだったと思います。

小学生のとき、バスケ部に入り、すごく嫌いだった運動を克服しようと結構頑張っていたと思います。
運動するからおなかが減る、食べる、でも運動するから太ることはなかった。
中学に入り、やはり運動より絵が好きだ、と美術部に入部しました。
美術部は全然体力を使いません。でも食べる量はバスケ部のときのままなので、どんどん太りました。
一番太っていたときで157cm、56kgと、だいぶぽっちゃりしていました。

田舎の中学だったときは全然気にならなかった体型も、
都会の高校に入学し、可愛い女の子たちに囲まれるようになると、
一気にコンプレックスに変わりました。
それでも運動は嫌いだったし、食べることは好きだったので、
やせる努力はしませんでした。
2年生になったとき、すごく好きな男の子ができました。
その時にテレビで過食嘔吐のドキュメンタリー番組を見てしまった。
過食嘔吐する女の子は、本当に細く、見ていて羨ましいと思ってしまったのです。
それから食べても吐くようになりました。

摂取カロリーは減るので徐々にやせていきました。
その好きな男の子とも付き合うことになり、痩せたし本当にうれしかった。
そのときは気づきませんでしたが、今思えば痩せたから付き合えたのでは
なかったと思います。性格が合ったからでしょう。

大学に入り、彼とは遠距離になりました。
大学はそれまでと違って、友達とグルメツアーに行ったり飲み会があったり。
彼の気持ちが離れないように綺麗でいたいと思ったけど、
食べることは大好き、でも食べたい、で過食嘔吐はエスカレートしていきました。

バイト先(飲食店)の残り物をゴミ箱に隠し、ゴミ箱から持って帰って深夜に過食嘔吐。
ゴミ箱を漁るなんてホームレスと同じ行為。恥ずかしいのにやめられない。
深夜まで起きて朝は起きられず、勉強も就職活動も疎かに。心身ともにボロボロでした。
そんな心で彼に会うから、酷い事言ってしまう。
5年付き合ってとうとうお別れしました。
悲しくて、悲しさを埋めるためにまた過食嘔吐。
就職活動も失敗し、滑り止めに受けた会社に入社するものの、
やはりイヤと思う気持ちでいっぱいで、過食嘔吐し続け、遅刻することもありました。
そんな中で続くわけもなく2ヶ月で退職しました。

次に見つけたアルバイト先はインテリアのお店で、スタッフとも本当に仲良く、楽しかった。
ストレスはないはずやのに、やはり正社員になれなかったという劣等感で
いっぱいで、過食嘔吐はやめられませんでした。

そんな時、大学のときに友人だった先輩と付き合うことになりました。
彼には過食嘔吐のことは友人のときに伝えていて、いろいろ悩みも分かってくれている人でした。
いろんなことを受け入れてくれ、彼と結婚することになりました。
幸せなはずやのに、何故か過食嘔吐してしまう。心はすさむ。
しょーもないことで喧嘩してしまう。

心が満たされてるはずのときでも過食嘔吐する。もう悪循環。
心というより体が勝手に動いている感じです。

家計も心身も圧迫する悪癖を克服したいです。
このままでは幸せになれるわけがないと思います。
だんなさんを幸せにしてあげたい。